本作は、1999年12月に夫婦でワゴン車に乗って旅をしている中、病に倒れた妻が車中で亡くなり、「保護者遺棄致死事件」として報道された実際の事件の裏に隠された、夫婦の深い愛を描いた、その夫=清水久典さんの手記「死にゆく妻との旅路」(新潮社刊)を映画化したものです。
死を見つめながら二人きりで旅を続ける、清水久典さんと、妻ひとみさんの心揺さぶる真実のラブストーリーは話題を呼び、原作は15万部のロングセラーとなりました。
監督は『初恋』(06年宮崎あおい主演)で世界から注目を浴びた俊英塙幸成。実際の事件の裏に隠された愛にスポットライトをあてます。
北陸、中部、西日本と2人の実際の9ヶ月わたる足跡を辿った、映画「死にゆく妻との旅路(仮題)」の撮影がこの度クランクインいたしました。公開に先立ち、主演の三浦友和、石田ゆり子、塙幸成監督が作品について会見を行いました。

【コメント】

三浦友和(57)=清水久典役
この夫婦の話は決して他人事とは思えない部分があり、すぐ感情移入できました。夫婦は千差万別で、事件の記事だけでは読み取れない、何かがこの夫婦の間にもあると思います。その行間を演じる中で伝えたていきたいと思います。

石田ゆり子(39)=清水ひとみ役
最初に台本を読んだときに、ふたりの間にある絆と、ひとみさんのいじらしさ、人としての強さにすごく感動して涙が止まりませんでした。読み終わってすぐに「是非やらせてください!」とお返事したほどです。ひとみさんは、こんなに人を愛することが出来て幸せだと感じました。

塙幸成監督(44)
妻を癌で亡くすという身近な話なので丁寧に描きたいです。生き方を正しい、正しくないという尺度ではなく、こういう生き方もありましたというふうに、観客にきちんと提示したい話だと思います。

2010年、愛について問いかける珠玉の作品を、公開まで何卒ご支援いただきますよう宜しくお願い申し上げます。
(8/7クランクイン、8/末 夏パートクランクアップ、10年1月冬パートクランクイン、1月クランクアップ予定 )