本映画の主題歌を担当したGLAYから、ボーカルのTERUが登壇!
友人でもある片山氏と上映前に満員の劇場でトークショーを行いました。

『イサム・カタヤマ=アルチザナル・ライフ』
レザーに命をかけたプロフェッショナルの美学。一途に熱い、男の生き様。
一切の妥協を許さない片山の情熱的な仕事ぶりを始め、片山がレザー・ファッションの世界に進むきっかけとなった父親との関係から、ブランドに対する想い、心を許しあう仲間や家族への愛情…、片山自身や彼の仲間たちが語る飾らない本音の数々。カメラが初めて捉えた世界が熱い視線を寄せる伝説のカリスマの実像、レザーを武器に世界に挑む孤高のサムライの姿がここにある!いま映画界で最も注目の新世代のビジュアル・アーティスト、牧野耕一が1年以上に渡り片山に同行、これまでほとんどメディアに出ることのなかった彼のすべてを映像に収めることに成功した。また、超人気バンド“GLAY”のTAKUROが主題歌「LET ME BE」を書き下ろし、 “AUDIO 2 AUDIO”が全編のサウンドトラックを手掛けているのも大きな話題を呼んでいる。

片山〉
今日は遅い時間に、本当にどうもありがとうございます。主演の片山です。今日はTERUさん、来てくれて本当にありがとうございます。

TERU〉
みなさんこんばんは。人生の中で拍手した分、自分に返ってくるんです。
(会場大拍手)
片山さんとは結構前から飲み友達というか飲みお兄さんで、色々と人生の重みとかを教えてもらっているんで、その重みが今回の映画にすごい詰まっていると思います。

牧野監督〉
こんばんは。本当に遅くにありがとうございます。(司会の方に)2009年ナンバーワン映画って紹介していただき、ありがとうございます。このシネマライズという映画館は、僕が大学生の頃から、こんなところで映画監督として壇上に立てたらいいなと思っていました。すばらしい映画館で、こんなにすばらしいTERUさんや片山さんと同じ壇上に立てるなんて恐縮しております。今日は宜しくお願いいたします。

MC〉
牧野監督から前にこの映画の話を聞いたときに、「実は主題歌がすごいんだよ。GLAYなんだよ。」って聞いて、
「はっ!?」って言った記憶があるんです。すごいビックリしたんですよね。だってこれは、すごい事件じゃないですか。

牧野監督〉
僕らにとっても事件ですよ!これは、本当に事件です。嬉しくて。

MC〉
主題歌を歌ってくださったTERUさんですが、片山さんとは飲み仲間だとおっしゃっていましたが、元々はどういったキッカケで知り合われたんですか?

TERU〉
(マイクOFFのまま)元々はですね・・・(あわててONにして)元々はですね・・・(会場笑)
神が降りてきましたね今。(笑)元々はですね、スタイリストの坂崎タケシさんがきっかけで片山さんと出会いまして、青山のCLUBとかで遊んでいるときに一緒に飲ませていただいて、それからですね。お兄さんはすごい飲むなー。あと、こんな怖い感じなのに本当に少年のような心を持っていて、年下の僕が言うのもなんですが。
一緒に飲んでいて、目をずっと見ていると何か心が癒されてくるんですよね。そういうお兄さんです。毎回飲みにいったときに、色んな話を聞かせてもらって、人生の男とはどういうもんだっていう事を教えてもらっています。
MC〉
音楽ファンのみならず、日本全国のみんながそれこそ憧れる男のひとりとしてのTERUさんじゃないですか。そのTERUさんが憧れる男っていうのは・・・。

TERU〉
映画を観てもらうと分かると思うんですが、男の生き様っていうのを背中で語れる人って少なくて、自分たちの上の世代の人たち・音楽の世界ではステージに立っている憧れの大スターの人たちの背中を見て僕たちは前進するんですが、こうやってまた、違ったジャンルの方の背中を見て、「こういう生き様って格好いいな」って映画の中で教えてもらえるのはすごく素敵な事だと思います。

MC〉
その映画の、あそこでTERUさんの声が聞こえてくるのと、こないのでは映画もまた大きく変ると思うんですよね。

TERU〉
ありがとうございます。

MC〉
映画をご覧になったときの感想はいかがでした?

TERU〉
自分たちの曲が映画の中で起用されるって事は本当に珍しいことなんですが、自分の声が聞こえたときに・・・大げさに言うと、片山さんの人生をちょっとだけ撫でるような歌がうたえたかなと。生き様として、男として戦ってきている人なので、その内面のところを歌えたような気がするんですよね。この「LET ME BE」っていうのは。見た目では絶対に感じられない、心の中のやさしさとかを最後に伝えられたかなと思います。

MC〉
片山さんは「LET ME BE」を初めて聞いたとき、そのように感じられましたか?

片山〉
本当にもう・・・泣いちゃったんですね。あまり泣かないんですが。聞いたときにすごい鳥肌が立って、自然と涙が出てきて。それが自分の感じとオーバーラップして・・・自分で言うのもなんですが、すごく感動させてもらった曲です。ありがとうございます。

MC〉
以前、TAKUROさんとHISASHIさんが(初日舞台挨拶に)お見えになったときにaudio 2 audioとしては、片山さんの人生のBGMを作りたかったっておっしゃっていましたが、今こうやってTERUさんも同じように語られて、自分自身が映画になることもすごいですが、その曲を作ってもらえるって、本当にすごい事ですよね。

片山〉
本当にそうですね。有難いです。作ってもらってこういう風に舞台に出ると、本当にすごいなって思いますね。

MC〉
たまに第三者的な視点でこの映画を観てしまうときってありますか?

片山〉
もう60回ぐらい観てますので・・・最初は第三者的な感じなんですが、最後はやっぱり泣けちゃいますね。

MC〉
TERUさんにお伺いしたいんですが、今年はアニバーサリーイヤーで、日産スタジアムやツアーがありますが、この「LET ME BE」は、曲としては?

TERU〉
これはですね、前回のホールツアーでどエンディングで・・・(どエンディングの言い方に会場爆笑)。
超どエンディングで・・・(笑)、映像と共に、自分たちの歴史を振り返りながら「LET ME BE」を聴いてもらってるんですが、それはTAKUROも言っていた片山さんの人生のBGMっていうのと一緒で、自分たちの歴史のBGMでもあってほしいっていう気持ちを込めて最後に映像と共に聴いてもらっています。最初の仮タイトルが「カタヤマソング」だったので。片山さんの人生をそのまま歌にしたような曲なので、先ほど牧野監督が言っていたしわがれた声、トム・ウェイツばりの声はですね、片山さんの生き様を自分たちが客観的に見た感じで歌っていたんですよね。どんどん深く突き詰めていく事によって、色んなものと戦っていく中での弱さとか、やさしさとか、愛情っていうものを何とかしてこの曲で伝えたいなっていう事で、高音で、キーもちょっと高くして表現したんです。

MC〉
また映画を観た方、曲を聴いた方が今度は自分の歴史と共に聴いてもらうと、それもすばらしい聴き方だなって思います。

TERU〉
映画と共に成長してくれたらいいなって思います。
片山さんのこの映画、今大人が格好いい背中を見せてくれない時代になってきていますが、ちゃんと大人が格好いい背中を見せてくれているので、是非ともこの映画を観た感想を自分たちの子供だったり、自分たちの家族に伝えて欲しいなと思います。楽しんでください。

牧野監督〉
TERUさんの後で恐縮ですが。今日は女性のお客さんが多いですが、確かにGLAYさんも格好いいですが、みなさんには40オーバーの男の婚カツの参考にしていただけたら。最近は草食系男子が多いですが、この映画は肉食系の見本市みたいな映画でもあります。女性の方にとっては究極のエロムービーでもあります。楽しんでください。

片山〉
本当に今日は遅い時間にありがとうございます。この映画撮影中は僕は42歳なんですが、今は44になりましてそれでもまだまだ、がむしゃらにがんばっていきたいので。(映画を)観ていただいて、少しでも気持ちが前に行ければありがたいと思います。今日はありがとうございました。