第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭でASIAN PREMIEREとして西村喜廣監督最新作『吸血少女対少女フランケン』が上映された(7月22日)。
『吸血少女対少女フランケン』は、数々のヒット作を生み出す人気漫画家・内田春菊のホラー漫画を元に、友松直之と世界が認める特殊造型・残酷効果の鬼才・西村喜廣の共同監督によって生まれたラブバトル、スプラッター映画。
上映終了後に行われたQ&Aには、海外映画祭に飛び回り多忙を極める中同映画祭に参加した西村喜廣監督が登場した。

《Q&A》
Q、本作の企画はいつ頃から始めていたのですか?
⇒昨年の12月から進めていました、共同監督だったので既に脚本があった中に僕が参加しました。1月から撮影の準備を始めて、3月に2週間で撮影し、1週間で編集しました。

Q、どうしてこういったジャンル(スプラッター)の映画を撮るのですか?
⇒僕にとって血はパーティーであって、映画の中ではファンタジー、だから映画の中で怖いシーンは一つも撮っていません。綺麗に見えるように意識して撮影しています。

Q、監督の作品に対してけしからんと言う人はいますか?
⇒けしからんと思う人は観なくていいと思います。
映画には観る人にも撮る人にも自由がありますから。でも、映画は映画であり決してリアルなものではないですからね。僕はエンタテイメントだと思っているし、これからもそういい続けていきたいと思っています。

Q、次回作はもう企画されていますか?
⇒今脚本を書いています。今度は女子高生がゾンビをひき殺して全国横断するストーリーで、全作の『東京残酷警察』様なスタイルに戻ると思います。親に黙ってみるか、観ないかにして下さい。多分今日この映画観たことも親には秘密にした方がいいよ(笑)

Q、最後に一言お願いします。
⇒また来年も作品を持って来られれば持って来たいです。作品楽しんでくれる人たちがちょっとずつ増えてきているし、スプラッター映画に対する考えがもうちょっと緩くなってくれれば良いですね。

『吸血少女対少女フランケン』は、富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭以外にも、ニューヨーク・アジアン・フィルムフェスティバルやカナダで行われたファンタジア映画祭などに出品され、世界のファンタスティック映画ファンから注目を集めている、日本ではいよいよ8月15日(土)から公開が始まる。

(Report:大野恵理)