本日、六本木ヒルズアカデミー タワーホールAにおきまして、俳優・松田優作の没20周年・生誕60周年11月6日を迎える今夏、その松田優作を現代に蘇らせる『SOUL RED PROJECT』の発表記者会見並びに、プロジェクトの目玉である記念ドキュメンタリー映画「SOUL RED 松田優作」の製作発表が行われました。

秘蔵映像満載!知られざる松田優作が今、蘇る 11月6日の命日に公開!
映画「SOUL RED 松田優作」

「俳優・松田優作」の、最初で最後の公式ドキュメンタリー映画を松田美由紀さんが総合プロデュース、本プロジェクトの最大の目玉である。優作氏と親交の深い映画監督・俳優などのインタビュー映像も収録し、松田優作の伝説とその影響力の大きさを浮き彫りにする迫真のドキュメンタリー。

■松田美由紀さん、河井真也プロデューサー登壇ご挨拶

(松)こんにちは、今日のような日が来るとは思っていませんでした。松田優作のドキュメンタリーを製作できるという嬉しい気持ちでいっぱいです。

(河)生前の優作氏に直接お逢いしたことは無かったが、ご縁と美由紀さんのご好意で製作に携われることが出来た。

○松田優作没後20年、生誕60年の今年、この企画を行うことに決めた理由は?

(松)20年はあくまで一つの区切り。単なるノスタルジーからドキュメンタリー映画の制作を始めた訳ではなく、これは以前からの「使命」だった。「本物とは一体なんだろう」という疑念を体現してくれたのが松田優作。それを、優作を知らない世代にも、色々な人に伝えられればと思う。

○松田優作という俳優に直接触れていない世代の方々にはどのような事を感じて欲しいですか?

(松)いつの時代も真面目、本気、熱いっていうことは敬遠されがちだけど、一番大事なことで、一番かっこいいし、一番人に届くと思う。そんな松田優作を是非感じて欲しい。

○ このドキュメンタリー映画、どういった内容になるのか。未公開映像などあるのか。

(河)ありきたりな松田優作の過去作や人物についてなぞっていく構成ではなく、優作の影響力を追う内容になっていくと思う。優作は生前どのような姿勢で映画に望んでいたのか、その姿勢を感じた次の世代はどう感じているのか。
野球で例えるならば野茂英雄のような存在。野茂の背中を見て同じくメジャーを目指した後続のように、「ブラックレイン」の松田優作出演に影響を受け、ハリウッド進出を渇望する世代が増えた。後に続く世代への影響力という、新しい切り口から松田優作を掘り下げるドキュメンタリーになると思う。
 特に、書籍などで字体化されている松田優作のインタビューではなく、実際映像になっている生声のインタビューなどもあり、自分も見たことが無かった映像が多い内容です。

(松)ひたすら熱い、長編になると思う。「かっこいいとはこういう事だ」と内面から出るような映画になると思います。

○松田優作はどういった存在か

(松)ただの一ファンであり、夫というよりは師匠のような感じ。それは演技だけでなく人間として。本当にファンですし尊敬しています。優作はどの演技、どのシーンも演技に「うそ」がない。それは他の役者さんからも言われることで、演技として本質的な部分に触れながら表現しているからだと思う。

 20年経っても(超える人は)お目にかかれない、熱くて真面目で嘘が無い人だ。

(河)石原裕次郎や渡哲也のような雰囲気のスターではなく、自問自答を繰り返しながら表現を続けるスタイルのストイックな印象を受けました。

○ 20年は美由紀さんにとってどんな時間か。

(松)あっという間だった。目の前のことを一所懸命にこなし、がんばって子育てし。松田優作は今はわたしにとっての良心のようなもの。こういうとき松田優作ならどうするか、と考えて生きています。優作にあえて幸せです。

○龍平、翔太は?

(松)応援してくれています。出演に関しては、今や親子といえども自立した一線級の立派なスターなので、そう簡単にOKが出るのか・・と思います。(笑)