「第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(PiFan)」にて“OFF THE FANTASTIC”部門に出品された、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009グランプリ作品、入江 悠 監督『SR サイタマノラッパー』(英語タイトル:8000miles)が、7月21日上映された。

上映後には入江監督が登場しQ&Aが行われた。
Q&A開始前には、韓国のラッパーがサプライズで登場しラップを披露。
作品も絶賛し、入江監督と熱い握手を交わした。

本作の音楽を手がけた岩崎太整さんとTKDこと武田先輩を演じた上鈴木伯周さん、共にP.O.P ORCHeSTRAとして活動し本作のHIP HOP監修を担当した双子のお兄さんも上映にかけつけた。

《Q&A》

Q、本作を制作した経緯は?

ダメな青春映画を描きたいと思っていました。
本当は女の子と笑いあうような青春を送りたかったけど、僕自身にそういった経験が無いから描けないんです(笑)この作品を制作した時映画を作ることに悩んでいた時期で、自分はこれからも映画を作っていけるのだろうか?という疑問を抱えていました。
青春映画のラストとしてライブを描くことは出来るけれど、自分にそういった経験がまだ無かったので、自分の中で今回のようなラストが腑に落ちています。
夢を持っている人の考えるきっかけや、昔夢を持っていた人の思い出すきっかけになって欲しいです。

Q,監督にとってのHIPHOPとは?

トラックやスピーカー装置が無くても歌える所で映画的なコミュにケーションが取れると思っています。
好きなアーティストは、2pacやエミネム。本作の英題である8000milesもエミネムの8milesに負けないぞって事でつけました(笑)

Q&A終了後には、監督たっての希望から映画祭まで足を運ぶことの出来なかったSHO-GUNSを始めとした映画製作スタッフ・キャストへのメッセージボードを会場出口に設置し、映画の感想などを書き込んで貰った。

『SR サイタマノラッパー』はクロージングセレモニー(7月23 日)にて、゛NETPAC AWARD”を受賞している。

韓国での配給が既に決まっていることから、今後韓国にラッパー旋風が起こることに期待したい。

(Report:大野恵理)