シャーリーズ・セロン×キム・ベイシンガー2大アカデミー女優共演。『バベル』『21グラム』で世界を驚嘆させた天才脚本家ギジェルモ・アリアガが、構想から15年もの歳月をかけて書き上げた渾身の一作『あの日、欲望の大地で』が初秋、ついに全国ロードショーとなります。
本作で長編監督デビューを飾った、ギジェルモ・アリアガ監督の初来日とメキシコ・日本交流400周年記念を記念し、メキシコ大使館にてレセプション・パーティが行われました。

7月17日(金)@メキシコ大使館(東京都港区)
【イベント内容】
第65回ヴェネチア映画祭で絶賛を浴びた、『あの日、欲望の大地で』(初秋公開)で長編監督デビューを飾った、ギジェルモ・アリアガ監督のレセプション・パーティが、メキシコ大使館にて行われた。

ギジェルモ・アリアガ監督はメキシコ大使ルイス・カバーニャス氏の紹介で、舞台に登場。
初めに「夢にまで見ていた日本に呼んでくださって、ありがとうございます。」と挨拶。
初来日となる日本について、「三島(由紀夫)、川端(康成)、2人の村上(村上春樹・村上龍)、大江(健三郎)などの日本人作家には大きな影響を受けてきました。映画監督では、黒澤明、小津安二郎に多大な影響を受けています。日本で自分の監督した映画が上映される事が夢のようで、とても嬉しいです。」と語った。
最後に、日本の観客に向けて、「日本の多くの方にこの映画を観て欲しいので、見終わった後、是非、周りの方にも作品を薦めて下さい。」とメッセージを送り、挨拶は終了。

挨拶後の映画上映終了後、満員の客席からは拍手が巻き起こり、熱狂した観客に応える形で、急遽予定されていなかった監督へのQ&Aコーナーが設けられた。本作の構想のきっかけ、キャスティング等ついて質問がよせられた。
メキシコ出身の映画監督がハリウッドを席巻している背景について聞かれた際は
「長い間、経済危機で政府からクリエイターへの援助がなかったのですが、脚本作『アモーレス・ペロス』(メキシコ映画)が02年東京国際映画祭でグランプリを受賞した事が、メキシコのクリエイターに大きな刺激を与えるきっかけになった」とコメント。

続くカクテル・パーティでも、監督は来場した観客に囲まれ、終始歓迎ムードの中、イベントは終了した。

<ギジェルモ・アリアガ監督プロフィール>
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と組んだ『アモーレス・ペロス』(00)、『21グラム』(03)、『バベル』(06)の脚本で知られる世界有数の映画作家。1958年メキシコシティ生まれ。小説家として、『Guillotine Squad』(91)、『A Sweeet Smell of Death』(94)、『The Night Buffalo』(99)などを発表し、世界30カ国以上で翻訳されている。『バベル』では、壮大なスケールで愛とコミュニケーションの問題を追究し、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネート。又、トミー・リー・ジョーンズ監督による、『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(05)でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞している。シャーリーズ・セロンとキム・ベイシンガー、2大アカデミー女優の豪華共演も話題の『あの日、欲望の 大地で』で長編監督デビューを飾る。作家、監督に加え、プロデューサーや教師としても活躍をしている。

初秋、Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ他、全国ロードショー