中江裕司監督の新作『真夏の夜の夢』が、25日(土)に初日を迎えました。シネマート新宿にて舞台挨拶を、伊勢丹新宿本店にてイベントを行いました。

<初日舞台挨拶> 実施日時:7/25(土)13:00〜 場所:シネマート新宿6階  場内満席330人
登壇:柴本幸、蔵下穂波、照屋政雄、藤澤ノリマサ(エンディングテーマ)、中江裕司監督

M C:柴本さんは監督とは初めてですよね?どんな監督だったんですか?
柴 本:お芝居に関してはとても厳しくご指導いただいたりしたのですが、撮影以外では遊んでいただいたり、まだ中学生だった穂波に本気で闘って50m走をしてたり楽しい監督でした。
M C:今まで色んなお仕事の現場を踏まえてらっしゃいますよね。今回、『真夏の夜の夢』に関しては、どんなところが大変だったりしましたか?
柴 本:沖縄の日差しと土地とっていう強さはあったんですけど、何よりエネルギーがとっても強い場所だったので、役者、スタッフ含めてクルーが助けてもらったなと思いますね。なかなか大変でしたけど、最後は猿のように遊んでました(笑)
中 江:何か上品そうにしてますけど、凄い動物みたいな野性がある子で、僕は最初に会わないと出演を決められないんですよ。最初、綺麗で立派なマンションみたいな事務所で会った時に、「あ、こいつ、動物だな」と思って、動物性がないと今回、ゆり子の役をやるのは難しいと思っていたんですけど、動物性どころかかなり動物だなと思って動物60%、キジムンが30%くらい、人間が10%くらい・・・こっちは(穂波)キジムンが80%、動物20%、人間なしみたいな(笑)
M C:そうなんですか?穂波さん。
蔵 下:そのつもりはないんですけど・・・そうみたいです!
M C:随分、レディになりましたね。『ホテル・ハイビスカス』の時は小学生ですよ。今回は監督との久々のお仕事でした。
中 江:あまり変わらず、相変わらず大変な目に。こいつに対抗して、撮影の休みの日って何をしていいのか分からなくて、ハンドボールを助監督とやっていてしっかり右足を痛めて、一年がかりでやっと最近治ったばかりなんですけど、でもスタッフに遊んでて足を痛めたなんて言えなくて。足が痛くて階段を降りられないくらいだったんですけど、次の日にみんなに隠して階段を壁伝いに降りてたら、穂波に見つかって「何してるの?」って(笑)ひどい目に合ってました。
M C:ひどいといえば、沖縄は台風の通路になってますよね。そういう事は一度もなかったんですか?
中 江:撮影もそうなんですけど、この間の中城城跡での先行上映の時も周りは雨降ってるんですけど、会場だけは雨が降らなかったりとか・・・キジムンたちに守られているのかなと思いましたね。
M C:照屋さんは出演者の中では歳が上という事で、キジムンの歌など歌ってらっしゃいますし、キジムンにお会いになった事とかあるんですか?
照 屋:最近、ゴルフ場作ったり森林破壊があって少なくなってる。ヤンバルの木に行けば見れる。ただし、キジムンは薄いから、風だから心の清い人じゃないと見れないって話。
中 江:みなさん良かったですね〜、今日、見えましたね(場内・笑)
M C:さぁここで映画の最後でとてもとても心が和らぐ歌が流れてきました。この映画のために書き下ろして下さいましたエンディングテーマ「愛の奇跡」を歌ってらっしゃる藤澤ノリマサさんが、初日おめでとうございますという事でお花を届けて下さいました。
M C:曲を書き下ろして下さった訳ですが、何かインスピレーションを受けたという事があったんですか?
藤 澤:最初に観た時は、生きる喜びというか絆を強く受けまして・・・初めてだったんですよ、主題歌として歌わせていただいたんですけども、ミュージシャンとして映画音楽を作らせていただくというのは最高の瞬間でしたね。このミュージシャン生活の中で大きな1ページになったと思います。
M C:作品をご覧になった感想を教えて下さい。
藤 澤:僕自身、今年のテーマがありまして、僕も音楽をやる中で色んな人との出会いがあったので、そういうものを自分の中で想像しながら観させていただいたんですけども、本当、心温まりました。
中 江:どうも皆さん、ありがとうございました。では最後にスタッフ・出演者を代表して、穂波さんではなくてマジルーさんに最後の口上で終わらせていただきたいと思います。
マジルー:はてさて、今日、皆様と、お目にかかるのも、弥勒様(ミルクガナシィ)の引き合わせかと存じます。
    この度の、私どもの跳んだりはねたり、もしも、皆様、お気に召さぬとあらば、こう思し召せ。ちょいと夏の夜のうたた寝に垣間見た、夢まぼろしにすぎないと。我等一同、家内安全、豊年満作、商売繁盛、子孫繁栄、蓬莱万代、万々歳。皆様の、あらゆる幸福が花咲き実るよう、お祈りいたします。
    そしてまたいつかお会いできれば、これ幸い、やれおめでたや〜。(場内・拍手)