8月1日(土)より全国公開する、竹中直人監督の最新作「山形スクリーム」。
今回のキャストは主演の成海璃子をはじめ、EXILEのパフォーマー・AKIRA、『山のあなた 徳市の恋』で鮮烈なスクリーンデビューを果たしたマイコ、そして、そのユニークな言動と確かな演技力でワン&オンリーな存在となった沢村一樹らがスクリーンを占拠。また、脇を固めるのは、村長役に生瀬勝久、“平家の落人”で、<落ち武者ゾンビ>になってしまうのは、石橋蓮司、斉木しげる、デビット伊藤、村民で同じく<落ち武者ゾンビ>になってしまうのが、田中要次、広田レオナ、六平直政、温水洋一など、個性は俳優が勢ぞろいします。
映画の公開に先駆けて本日、監督・キャストによる記者会見を行いました!

記者会見の様子:冒頭から竹中監督がコケての登場!と終始、笑いの絶えない記者会見となりました。
監督は「大自然に囲まれて、食いもんがすげぇうめぇんだな」と山形弁で山形をPRしました。

竹中直人監督:プロデューサーの中沢さんが声をかけてくださって、スラップスティック・コメディにずっと憧れていたので、満を持して撮らせていただきました。登場人物が多いのですが、完璧に理想のキャスティングです。今日、ズラッと並んでいること自体信じられない気分なのじゃ〜(笑)。女子高生とゾンビという構想はあったのですが、ただのゾンビでは楽しくないと思って、落ち武者ゾンビにしました。髪の色も沢村さんが赤で、デビッド伊東がオレンジで、石橋蓮司さんと自分が白で・・と決めていました。
サム・ライミ、ティム・バートン、フィリップ・カウフマン、ウィリアム・フリードキンに対してのオマージュが入
っていますが、相当なマニアでないと分からないと思います。なぜ、山形で撮影したかというと、出羽三山の森に入っていく感じや、ズーズー弁の柔らかさがホラーコメディに合うってのが、つなかったもんだったな〜(山形弁)。他にも、『おくりびと』など映画に協力的と聞いたのが決め手です。(自然についても)蝉もカエルも協力的で皆静かでした。撮影が終わって挨拶に行ったら、田んぼからすごく大きなカエルが出てきて、「ありがとう」って言ったら「うん」って言いました(笑)

成海璃子【美香代役】:撮影中も映像になること自体が想像できなくて、出来上がったときにすごく「愛」のある映画だなあと思いました。美香代と光笛の一人二役でしたが、光笛と忠経の愛、友達との愛、映画を作っている側の愛も感じました。楽しみながら、毎日芝居ができていました。撮影中に誕生日を迎えたので、ケーキが出てきて、皆さんにお祝いしていただきました。今回の役は、他の人たちが一人一人変わっていて、唯一、普通の存在。(監督の演出は)AKIRAさん、マイコさんが「こういう感じで白目をむいてくれ」と言われたり、私は逃げるシーンで「もうちょっと目見開いて」と演出がありました。

沢村一樹【葛貫忠経役】:初めてのゾンビ役でプレッシャーでした。山形は記録を持っているぐらい暑い場所。みなさんは、現場のお話など、楽しいと言っていたのですが、僕が出ていたのは(ゾンビだったので)毛色の違うシーンでした(笑)特殊メイクだったので準備が大変でした。釣り上げられることが多かったのですが、ハーネスの装着に50分かかってしまったときに、ちょうどお腹の具合が悪くなってしまって・・映画の宣伝のために伝説を作ろうかと思ったのですが、伝説には至らず、でした(笑)。
ゾンビのメイクについては、メイクする段階で気持ちを作りやすかったです。竹中監督からの特殊メイクへの指示が「もっと血管を斜めに」と一度決まるまでは細かい指示でした。普段生活していて、エロ男爵の部分をこんなにも長い間封印したのは初めてでした。甲冑を身につけていたので、撮影中はほとんど人と話していなかったのですが、最近AKIRAさんのLIVEを観にいって、腹筋が卵6つぐらい割れていてびっくりしました。マイコさんを下心があって、夕食に誘ったのですが、「水がうまく被れなくて」という相談をずっとされました(笑)でも、実際に見たら上手く被れていましたよ!

AKIRA【与藻須賀三太郎役】:竹中さんのワールドで走って、騒いで、ものすごくダサい役を演じました!
ハプニングといえば、ライトが暑くて頭が焼けちゃって、「お前頭から煙出てるぞ!(竹中監督モノマネ)」って言われました(笑)常にテンションの高さを求められる現場でした。EXILEのメンバーは、一人一人の個人活動は応援してくれていて、5〜6人見てくれて、絶賛して、感動してくれました。ジェットコースター・エンタメムービーで、愛あふれる、笑えるテンポ感の映画で、エンターテインメントを追及するメンバーから見てもよかったです。監督は、いろんな惑星があったら、一緒の星に生まれているだろうな、というくらいビビビときた方。毎日のやりとりが楽しくて仕方がなかったです。

マイコ【勝海子役】ハイテンションな役でしたが、自分の素に近い部分もありました。楽しい現場だったので自然とテンションが上がりました。初めて、ゾンビのメイクをしたとき、1時間ぐらいかかったのですが、ワクワク
していて、出来上がって、眉毛が太かったので自分の顔を見て悲しくなりました・・(笑)回りの皆は可愛いのに、比べると悲しいなあと思って。でも、つっこまれるのが嫌だったので、平静を装って、堂々としていました。
「ちんすこう!」と叫ぶシーンは、(監督いわく、「うおー」などの代わりに印象に残る言葉を考えました)
偶然にもちんすこうが好きだったので、よかったです(笑)