この度、9月公開のハリソン・フォード主演最新作『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』の公開を記念し、本日7/22(水)、鳩山邦夫氏(前総務相)をお招きし特別試写を実施し、鳩山氏の囲み取材を行いました!

(自身の役職において「正義」たるものを貫いている鳩山邦夫氏を、立場は違っても、同じく自分の職務における「正義」について問う本作品の試写にお誘いし、本日のご来場がかないました。
映画は、ハリソン・フォードが移民捜査官役を演じ、不法移民・不法就労者を摘発しなければいけない職務と、弱者である彼らへの人情の間で揺れ動く葛藤と、それでも「正義」を貫こうとする姿を描き出した社会派ヒューマンドラマとなっております。)

本日、京橋の映画美学校にてアメリカの移民問題をテーマにした本作をご覧頂き、来月8/30に衆議院解散・総選挙を控え政治の真価が問われる今、移民制度のない日本が外国人に対して今後どう向き合っていくのか、政治における「正義」について、鳩山氏に存分に語って頂きました!

——『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』をご覧頂いていかがでしたか?

『正義のゆくえ〜』というタイトルがうまいと思うが、私の言う正義はもっと簡単な正義で、この映画の正義についてはもっと考えさせらる。主演のハリソン・フォードの示す人情に正義を感じるが、移民問題というのはやっぱりやっかいな問題。
9.11の問題や宗教などが絡むので、この映画のテーマはよけい難しい。
1年前、私は法務大臣で、法務省は英語で“Minnister of Justice”、Justiceは正義という意味で、私は法務相として正義のために13人の死刑執行をした。日本には「帰化」はあるが「移民制度」はなく、法務大臣になったとき、石原都知事に移民についてどう考える?日本も移民制度を導入したらどうだ?と問われたことがある。日本でも移民を受け入れたらどうかという意見はあり、決して他人事ではない。この映画を観て、日本の人にも移民という制度や、永住権についてどう考えるか、ひとつの契機になれば意味がある。そして、私の言う正義は、国民の財産をかすめとった人が続投で、私が首になり、日本の政治が正義を実現できていないということ。単純な正義です。

——昨日解散があって、「週刊文春」で横峯良郎氏(民主・参院議員)がスクープされてましたが、どう思いますか?

日本人が正義を忘れかけている。正義は非常に重要で、正義のもとに憲法があり、法律があるはず。正義がくずれると国もくずれる。正義の判断ができない首相もいる。国会では正義は絶滅寸前、私だけではないか。先日メディアに、永田町で二羽の鳩が…と騒がれたが、私は正義を貫く白い鳩でありたい。

——日本で、永住権を得ている外国人の参政権の問題に関してはどうお考えですか?

大変難しい問題で、議論が必要で聞くに値する。公明党の冬柴鐵三氏が第一人者。
地方参政権は与えても良いかとも思うが、国政参政権に関しては、私は日本人による投票で日本人による構成であるべきだと考える。

——新党に関してはどうですか?

新党結成の動きは重要で、きれば活性化するし、新党が入るべき。だが中選挙区ならば新党を作ることができるが、今の選挙制度、小選挙区では政党に頼って「寄らば大樹の陰」になってしまっている。歯がゆい気持ちだ。

——次の選挙は自民党のマニフェストで出馬しますか?それとも独自のマニフェストですか?

私はマニフェストという言葉が好きではないが、我々の理念や公約をはっきりうたったものを作って勝負していきたい。麻生(太郎)首相にも、民主党代表の兄(鳩山由紀夫氏)にも「正義」はなく、日本の今後はまかせられない。映画(本作)でハリソン・フォードが演じた移民捜査官が持っているやさしさ、悲しみもあるが、自民党の政治に今いちばん欠けているのはそのやさしさではないかと思う。
老人、子ども、地方にやさしい政治を取り戻さなければならない。