星野真里主演、浅生ハルミン原作、鈴木卓爾長編初監督作品『私は猫ストーカー』の初日舞台挨拶がシネマート新宿にて行われました。
 主演の星野真里さんが、助演猫のタラオくんを抱いて登場!! 最初、フラッシュに驚き気味のタラオくんですが、さすが、タレント猫。和やかな雰囲気で舞台挨拶が始まりました。

舞台挨拶登壇者
星野真里(主演)、タラオ(助演猫)、鈴木卓爾(監督)、
浅生ハルミン(原作者)、越川道夫(プロデューサー) ※司会

【舞台挨拶】
◆司会
「本日は初日舞台挨拶にお越しいただきまして誠にありがとうございます。
まずは、一人ずつご挨拶をお願いいたします。」
■浅生ハルミン・・・
「本日はたくさんお集まりいただきありがとうございます。原作者の浅生ハルミンです。よろしくお願いいたします。」
■鈴木卓爾監督・・・
「梅雨のむしむしする日が続き、蚤の繁殖がしやすい時期なのですが、そのような中、新宿まで足をお運びいただきましてありがとうございます。」
■星野真里・・・
「梅雨の束の間の晴れの日に、映画館に来ることを選んでいただき、ありがとうございます。みなさんが笑って迎えてくださいまして、とてもうれしく思っております。温かい気持ちになって、映画館を出ていただけたらいいなと思います。」
◆司会
「タラオくん、ひとこと・・・」
■タラオ・・・
「 ? 」←マイクをじっと見ている。
◆司会
「しゃべらないよね(笑) 
(マイクをじっと見ているタラオくんに向かい)ありがとうございます。
では、ハルミンさん、ご自身が書かれた原作が映画化されたわけですが、その感想と、猫ストーカーをするようになったきっかけは?」
■浅生ハルミン・・・
「猫ストーカーのエッセイは雑誌のささやかなコーナーでずっと書いていました。それが映画化されると最初に聞いた時は、本当にびっくりしました。猫ストーカーを始めたきっかけは、家からふら〜っと出て行く猫を見ていて、そういえばついて行ったことないな・・・という単純な発想からスタートしました。」
◆司会
「では、監督は、原作を受けて、どういう映画にしたいと思いましたか?」
■鈴木卓爾監督・・・
「動物がかわいいということをテーマに撮るのではなく、猫を通して、人間だけのドラマでは見えてこない部分を描けたらいいなと思い、大胆かつ繊細につくりました(笑)。
初めてハルミンさんにお会いした時に、ハルミンさんが、”猫が人からやさしさを勝手に享受できて、また人も猫から優しさを素直に得られる町が、私の思う良き町です。”とおっしゃっていて、その言葉が映画をつくる上で、大ヒントになりました。その言葉を頼りに、撮影期間1週間を駆け抜けました。」
◆司会
「そして、星野さん、ハルという猫ストーカー役を演じてみていかがでしたか?」
■星野真里・・・
「ぬくもりのある”猫”という単語と怪しげな”ストーカー”という単語の組み合わせが、おもしろいフレーズだと思ったのが、最初です。猫とはふだん触れ合う機会が今まであまりなかったのですが、タラオくんやほかの猫さんたちに出会って、かわいいなと思いました。
印象的だったのは、猫にもそれぞれ個性があるということです。
役作りというよりは、”猫ストーカーの心得”を読んで、自分なりの解釈で、忠実に実行してみました。」
◆司会
「タラオくんは俳優猫ですが、ほかの猫たちは、谷根千に住んでいる猫たちということで、どのような撮影方法を試みたのでしょうか?」
■鈴木卓爾監督・・・
「基本的に、猫たちは勝手気ままで、撮影交渉もリクエストもできないわけですから、こちらがお邪魔するという気持ちで撮りました。なので、猫さんを中心に、猫さんも人間さん自由に動いてもらうようにしていました。」
◆司会
「町を歩いていて、猫がいたら撮る、みたいな?」
■鈴木卓爾監督・・・
「そうです。助監督さんたちに先回りしてもらって、”猫情報”を携帯電話で伝えてもらいながら、撮影を進めました。路地が多いので、猫・星野さん・カメラの順のAフォーメーション、星野さん・猫・カメラのBフォーメーションなるものを作って、状況状況で、カメラマンさんに移動していただきながら、撮りました。それに合わせて、星野さんにも自由に動いていただいて・・・」
◆司会
「それでは、ハルミンさん、本職の”猫ストーカー”から見て、星野さんの猫ストーカーっぷりはいかがでしたか?」
■浅生ハルミン・・・
「素晴らしかったです。表情や姿勢が自然にできていて、猫ストーカーの才能があると思いました。猫の世界と人間の世界を行き来する女の子の姿が、とても自然でした。」
■鈴木卓爾監督
「ハルミンさんも、地面に這いつくばったりするのですか?」
■浅生ハルミン
「やっちゃいますね。雨の日とかでしてしまいます。」
■鈴木卓爾監督
「ハルミンさんと面識のある方が、映像をみて、星野さん演ずるハルの姿を、ハルミンさんにすごく似ているとおっしゃっていました。」
■浅生ハルミン
「光栄です。・・・猫を前にすると、みんな同じような動きをしてしまう、猫にはそんな神秘的な力があると思うんです。誰をも四つん這いにさせてしまう・・・みたいな。猫ってすばらしいなと。」
◆司会
「誰をも四つん這いにさせると言ってますが、星野さん、どうですか?(笑)」
■星野真里・・・
「私は、もう少し羞恥心があるので、人目が気になります。(笑)」
◆司会
「タラオくん、最後に一言」
■タラオ・・・
「   ?   」