都議会議員選挙を前にNY在住の奇才・想田和弘監督の観察映画 第1弾『選挙』が再上映
現在、第2弾の『精神』が大ヒット上映中の想田和弘監督の観察映画 第1弾『選挙』が再上映され、渋谷ライズXを初日を迎えた。
11時から上映回は、満席の中、出演の「山さん」こと山内和彦・元川崎市議会議員と監督が舞台挨拶を行った。
都議会議員選挙を前に監督は「投票権をもっている人は、1票を投じなかったことで、後悔するより、ちゃんと投票して選びましょう。」とメッセージを。
観客からの質問で“『精神』を見たのですが、撮影する側は、水や空気にならないと監督はおっしゃってますが、こんじょ作品の中ではどうでしたか?”という声に。
山内さんは「ほんとうに、存在を途中から忘れていましたね。監督には、本当に申し訳なくって旅費なども全部、自費だったので、何かしてあげようかと思ってカーネルサンダースと握手したんです。」
監督は「面白いものが撮れたとは、そのときは思いましたが、となりにきた自民党の関係者からは、不要だと言われました」と苦笑を。
山内さんは「そんなシーンよりも、監督は、作品の中で、もっと面白いシーンをいっぱい使っていて、私の知らないうちにいろんな映像を撮影していたんだなぁとびっくりしました。」
2回目の上映に並ぶ観客もいて、『精神』と同様に『選挙』も再び注目を集めている。
現在、発売中のマイケルが表示になっているNEWS WEEK誌でも監督は、「世界が尊敬する日本人100人」の特集で、世界が尊敬する人物になっている。
まだまだ、日本人でも知られていない監督だが、作品は、2本とも面白い、勉強になります。
(Report:Yasuhiro Togawa)