海外からますます注目を集める日本映画。『おくりびと』のアカデミー受賞をはじめ、『愛のむきだし』のベルリン映画祭でのカリガリ賞受賞など、世界における日本映画の位置づけが今まで以上に重要なものとなっているなか、日本映画の中でも特に個性が際立つクリエーター陣が多く集結する「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」も、海外のディレクター陣から新しい日本映画の才能の発掘の場として熱い注目を集めている。  
なかでも姉妹映画祭の提携を結ぶ、「富川国際ファンタスティック映画祭(通称・PiFan)」とは、企画やプログラミング協力、才能の発掘・育成など協働することで、日韓の映画文化の発展の一助を目指し、尽力している。   
来る7月16日〜26日の11日間にわたって開催される今年の第13回富川国際ファンタスティック映画祭においては、ゆうばり2009グランプリ作品『SR サイタマノラッパー』(入江悠監督)をはじめ、5作品のゆうばり発ファンタスティック映画が出品決定した。

■OFF THE FANTASTIC
『SRサイタマノラッパー』(監督:入江悠)
※ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009 コンペティション部門グランプリ
■Puchon Choices Shorts
『大拳銃』(監督:大畑創)
※ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009 コンペティション部門審査員特別賞
■World Fantastic Cinema
『夜のゲーム』(監督:チェ・ウィアン)
※ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009 コンペティション部門北海道知事賞
『サムライアベンジャー/復讐剣 盲狼』(監督:光武蔵人)
※ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009 コンペティション部門ノミネート
■Fantastic Short Film
『長髪大怪獣ゲハラ』(監督:田口清隆)
※ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009 ゆうばりファンタランド大賞 ゆうばり市民賞

ゆうばり2009ではスペシャルイベントを開催した『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が“Ani Fanta”で上映されるほか、監修作品『オールナイトロング誰でもよかった』で初来夕した清水崇監督は、『呪怨』シリーズ10周年を記念し一挙上映がプログラムされている。
またその他にも、廣木隆一監督『余命一ヶ月の花嫁』、竹中直人監督『山形スクリーム』、金子修介監督『プライド』、西村喜廣監督が友松直之監督と共同で制作した『吸血少女対少女フランケン』などゆうばりにも縁の深い監督たちの新作も多数出品される。

今年のテーマは“愛、幻想、冒険”。オープニング作品は手塚治虫原作の『MW−ムウ−』(岩本仁志監督)、クロージングはインドネシアのアクション映画『Merantau』。“スペシャルプログラム”にはヴァンパイア特集、チェコのSF映画特集、韓国美少女ホラー「女校怪談」シリーズの回顧展、また80年代の韓国エロチック映画特集などレアな上映も企画されている。
全上映作品202本のうち日本映画24本が出品される今年のPiFan。日本のクリエイター陣はどんな活躍をみせてくれるのだろうか。
日本では東京ファンタが休止している現在、ファンタスティック映画祭といえば夕張が最後の砦となってしまっているが、本格的にファンタ系映画に浸ってみたい映画ファンにとっては、国内旅行するよりも安く航空券が手に入ってしまうことを考えれば、案外気軽に遊びにいける映画祭といえるかもしれない。

■第13回富川国際ファンタスティック映画祭公式サイト

(Report:kaori watano)