巨匠押井守を原案・脚本に迎え『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』、『イノセンス』、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』を制作した押井組のメンバーがここに結集!
押井守が次に描くのは孤高の剣人、宮本武蔵。武蔵の数々のライバルとの“華々しい合戦”と“大身を目指した悲哀なる人生”をハイクオリティなアニメーションで描き、中世の騎士道、馬上剣法、「五輪書」の極意を全くの新解釈で表現する“押井節”満載の全く新しいエンターテイメント作品が公開された。

押井守×プロダクション・アイジーの最新作『宮本武蔵—双剣に馳せる夢—』(6/13公開)の舞台挨拶に、押井守(原案・脚本)、西久保瑞穂(監督)、泉谷しげる(主題歌を担当)が出席した。

◇登壇者からご挨拶◇

●押井守「原案、脚本をしただけなので、落ち着いています。本日は、お越し下さりありがとうございま
す。」
●西久保「押井さんのマニアックさをうすめたのですが・・気に入っていただければ嬉しいです。ありがとうございます。」
●泉谷「やりやがったなー!という映画です(笑)この映画のよさが伝わるといいけれど。観られた方、ごくろうさん(笑)」

◇質疑応答◇

Q今回、映画『宮本武蔵』を作られたいきさつは?
●押井「アニメドキュメンタリーを作りたいと企画していました。アニメでドキュメンタリーは変といえば変ですが、珍しくはないと思う。最初から劇映画を作るつもりはなかったから。」

Q宮本武蔵がお好きだったのですか?
●押井「10年位前から調べ始めていた。調べるにつれて自分の考え方と似ていて共鳴できたんです。」

Q泉谷さんは映画通で有名ですが、楽曲の提供を依頼されどうでしたか?
●泉谷「へたなものつくれねーな、と思いましたよ。5分位で作りましたけど(笑)押井さんのやることは、読めないんです。推測してもしょうがないからぶつけるしかないですよね。」

Q西久保監督、押井さんの脚本を映像化するのは大変でしたか?
●西久保「押井さんは、武蔵の近代的な所をおしていたんです。しかし、私はちょっと情緒の方にふりました。押井さんのシナリオは、DVDの特典につけたら面白いかなと思います。大丈夫ですか?」
●押井「全然大丈夫(笑)私は、100人いたら98人が思い描く宮本武蔵像と、自分の考える武蔵との違いをみて欲しかった。映画のロマンチックな部分は監督の力であって、観客にとっては良かったと思います。これをきっかけに、武蔵=剣豪だけではないんだ。日本人もすてたもんじゃない。と興味を持ってもらいたいです。」

宮本武蔵の「もしも・・・」に挑む、歴史アニメドキュメンタリー『宮本武蔵—双剣に馳せる夢—』は6月13日より、テアトル新宿ほか公開中!!

(Report:椎名優衣)