”食と人との関係”や、形や言葉には表現しきれない空気感や流れる時間をピュアに残した、映画のかたちをしたごはん『eatrip (イートリップ)』が完成した。
6日、土曜日恵比寿ガーデンシネマにて『eatrip (イートリップ)』の初日舞台挨拶が行われた。そしてフードクリエイティブ・チーム「eatrip」を主宰し、テレビにラジオ、雑誌などで幅広く活躍するフードディレクター・野村友里監督はじめ、浅野忠信さん、UAさんは自身の娘さんを抱いて登壇した。

”公開初日”について聞かれると監督は、「ありがとうございます」の一言に尽きるようで。浅野さんは、「僕は、普段台本の中で作っていくのですが、この映画では、テーマが”食”という事もあって新鮮でした。」と挨拶。普段から親交の深い浅野さんと監督。そしてUAさんと監督。撮る前に、監督は、浅野さんに”食卓がおもしろい”=そういうのを映像にしたいと相談したらしく、2人で熱く語り合い、浅野さんは語り合ったその日に4本ぐらいの短編を書き、メールで送った所・・・不採用だったという驚きのエピソードを明かしてくれ、会場を沸かせた。なんと曲も書いたらしいのだが、それも不採用だったらしい。

なんと同作品は8月27日モントリオール世界映画祭ドキュメンタリー・オブ・ザ・ワールドへの正式出品が決定している。この事に監督は、「まだよく分からないですけど・・・ありがとうございます。」と感謝を述べた。

最後にお客さんへ向けて一言と言われるとUAさんは、「そうですね・・・フィルムの優しいトーンを感じてもらえたら。」と歌手ならではの一言。浅野さんは「前の回で上映後だったので、感想を聞いてみると、”お腹空いた!”と言ってました。ぜひおいしい食事を。」と挨拶。

(Report:長島美秋)