「両思いになりたい!」一途な思いが疾走する、ウルトラミラクルなラブストーリーである、松山ケンイチ主演最新作『ウルトラミラクルラブストーリー』。『デトロイト・メタル・シティ』や『人のセックスを笑うな」など作品ごとに全く違う顔をみせる松山ケンイチが今回挑んだとのは…故郷である青森を舞台とした農業青年の恋の話である。2007年度日本映画監督協会新人賞を受賞した、注目の監督;横浜聡子の、奇想天外なラブストーリとなっている。6月6日(土)にシネマート新宿にて、横浜聡子監督、松山ケンイチ、麻生久美子が登壇し、初日舞台挨拶が行われた。

Q:注目の新人監督である横浜聡子さんの作品に出演しょうと思った決め手は何でしょうか?
(松山)「それは、監督の自由で新しい世界観ですね。今回は自分への挑戦のつもりで演じさせてもらいました。あと東京に来てから今年で8年目になって、土をいじる機会がなかったので、マネージャーに「土をいじる役はないかな?」とちょうど言っていた時だったので、「そしたら、この作品は?」とちょうどこの作品を持ってきてくれて…(笑)。」

Q:共演された麻生さんはいかがだったでしょうか?
(松山)「麻生さんは、とても素朴な人です。撮影期間中に、麻生さんに「あの定食屋さんはおいしいよ」っていう話をしたら、麻生さんはその定食屋へわざわざ足を運んで、定食をもってきてくれたんですよ。往復4時間もかかるところなのに。本当麻生さんは素朴ですよ。そして、すごい自然体で、誰にでも安心を与えてくれる方ですね。周りの人が「麻生さんと仕事をしたい」と言っていた気持ちがよくわかります。」

Q:共演された松山さんはいかがだったでしょうか?
(麻生)「共演してとっても面白かったです。松山さんこそ、とても素朴で、嘘がない、今までにあったことのないタイプの人です。一緒にお芝居をしていて、毎回お芝居が変わるので、良い意味で色々な発見がありました。一緒に共演できたことはとてもプラスになりましたね。」

Q:演じてみて大変だったことはありますか?
(松山)「演じていて、方言のことは気を抜くと指摘されたりしました。後、陽人の自由さを表現するところですね。無駄のないような動きをお芝居で作ろうとすると、芝居が小さくなってしまいそうで…。でも、監督が「後ろにはりついて下さい」とか色々な特殊な演出によって、段々考えすぎなくなり、すごく自由にリラックスして演じることが出来ました。」

Q:松山さん演じる陽人のことをどう思いますか?
(麻生)「とても可愛いですね。母性本能がとてもくすぐられます。真っ直ぐに向かってくる陽人は、人としてすごい魅力のある人だと思いますね。」

今回の映画のタイトルである、『ウルトラミラクルラブストーリー』にちなみ、最近あったウルトラミラクルな出来事はありましたか?という質問に対して、答えは3人とも共通して「こうして一緒に映画を作り、公開日を迎えた」ことだと笑顔で話し、あっという間に舞台挨拶は終わりを迎えた。

(Report:大倉真理子)