30年にわたる愛の軌跡を描く至高のラブストーリー『愛を読むひと』のテーマ“朗読”にちなみ、本編で朗読される「犬を連れた奥さん」(チェーホフ作)を、この映画の愛に感動し、また、かつて朗読番組や朗読劇の経験もあるフリーアナウンサー杉崎美香さんをお招きして、朗読イベントを実施いたしました。

◆日時:6月4日(木)
◆場所:有楽町朝日ホール
◆登壇ゲスト:杉崎美香(30)
1978年10月31日生まれ。フリーアナウンサー。
「めざにゅ〜」「めざましどようび」司会。
06年〜08年3月まで朗読番組「杉崎美香のおやすみ図書館」担当。
08年9月朗読劇「SEASONS」に出演する。

◆イベント概要
4月31日〜5月25日まで音声コミュニティサイト「こえ部」にて一般の方から50パーツに分けたチェーホフの「犬を連れた奥さん」の朗読を募集したところ、なんと応募数が2263通にも上りました。
その中でも厳選した50人の皆様の朗読をCDにして、日本盲人会連合にチャリティとして寄贈することとなりました。
その朗読リレーの冒頭部分を杉崎美香さんに朗読していただきました。

こえ部
http://koebu.com/

■杉崎美香さんトークショー

Q:こういった形のトークショーは初めてですか?

杉崎さん:
おしゃべりの仕事はもう長いのですが、こういったステージに立つのは慣れていないので、かなり緊張しています。

Q:映画「愛を読むひと」はいかがでしたか?

杉崎さん:
原作の「朗読者」は読んだことがなかったのですが、数ヶ月前に「愛を読むひと」という映画が公開されるという情報が届いた時に、「すごく観たい!」と思いました。

また、資料の表紙に書いてある「わずか1ページで終わった恋が、永遠の長編になる」というキャッチフレーズを読んで、「どんな愛が育まれていくのだろう? 写真の男性と女性は、これからどんな運命を辿って、人生を送っていくのだろう?」と、すごく興味が沸いて、気になっていました。

実際に映画を見て、想像以上に瑞々しい愛と、狂おしくてどうにもならない愛が描かれていて、見終わった後、しばらくその余韻を引きずってしまいました。

Q:読んで聞かせることの大切さについてはどう思いますか?

杉崎さん:
声というものは、その人自身を表すと思います。例えば嗅覚と結びついた経験は一生忘れないと思うのですが、声にもそういう要素があると思います。
私も話す時は、「誰かが聞いてくれているといいなぁ。伝わってくれるといいなぁ」と、意識しながら話すようにしています。

「愛を読むひと」では、色々な物語を男の子が女性に読んであげることで、2人の心がつながっていくのがよく分かりました。

Q:「愛を読むひと」には「チャタレイ夫人の恋人」や「ハックルベリー・フィンの冒険」など、色々な作品が登場しますが。

杉崎さん:
昔、初めて「チャタレイ夫人の恋人」を読んだ時は、私もあまり理解できなかったのですが、「愛を読むひと」には、そういった大人になってから読み返してみたい物語が並んでいると思いました。