実写映画だけではない、大阪芸術大学からアニメーション制作会社を立ち上げ、今なお語りつくされる名作長編アニメーション映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を監督した山賀博之監督を招いて学生時代の思い出と映画制作のエピソードを語ってもらった。
山賀博之さんは「在学中からアニメーション制作に興味があり、今も開催される日本SF大会が大阪で開催されることになり、大会の主催者から仕事として芸大学生に大会のオープニングアニメーションの制作が依頼されまして、これが“DAICON3”というアニメなんです。これが話題になり、東京のアニメ制作会社から仕事が入るようになり、1年大学を休学することになったんです。この時参加したアニメが、“超時空要塞マクロス”だったんです。
それから大学に戻り、もっと大きなものを作ろうと企画し、会社まで作ってしまったのが、現在のGAINAXで、第1回制作作品『王立宇宙軍 オネアミスの翼』なんです。」
と懐かしい学生時代の思い出などを語り、様々な体験が、作品にも少しずつ影響をしているようだ。

約1時間にわたりトークはあっという間に終わり、会場のロビーでの監督と観客との間で質問などがかわされていました。

最終日の5日は、『監督の条件』をテーマに、講師は、山下敦弘監督、寺内康太郎監督を招いて『どんてん生活』が上映されます。

(Report:Yasuhiro Togawa)

※DAICON3・・・SF大会は、毎年日本各地で開催されており、大阪が3回目ということで、略称をDAICON3と呼んだ。