工場勤めの単調な日々を送る青年・タカシが夢の中で出会ったひとりの少女。他人とのコミュニケーションの苦手なタカシは、少女の夢の中にやすらぎを見出していく——。孤独を抱えた青年の体験をときにファンタジックに、ときにリアルに描いた『EMPTY×BLUE』が5月30日渋谷シアターTUTAYAにて初日舞台挨拶を行った。

本作が初監督となる帆根川廣監督は「この日を目指してやってきました。ビデオカメラさえ触ったことがないのに、映画に挑戦したことは何より本人が一番驚いています。」と語った。独学で映画製作の全般を学び、企画・脚本から撮影・編集までしてきた、帆根川監督の5年の歳月を経て製作した本作への思いが伺われた。

最後に監督、出演者陣からのメッセージ。
帆根川監督
「2回観て頂けると本当の表現が分かります。1回目は感覚で、2回目は理屈を追求して観てください。たくさんの方が来てくださり感謝しています。」
福岡志保美
「噛めば噛むほど味がする映画になっています。」
今井雄一
「些細なことでも皆さんの心に残ってくれれば良いと思います。」
小寺里佳
「素敵な世界観をじっくり観てください。」
秦秀明
「皆さんが観て頂いて、映画は完成するものだと思います。本日は集まって下さり、ありがとうございました。」

(Report:竹尾有美子)