6月6日の映画公開まであと10日を残し、豪華オールキャスト登壇による完成プレミア試写会が都内で行われました。

登壇者:役所広司監督、瑛 太、小林聡美、八千草薫、二階堂ふみ、澤屋敷純一、益岡徹

壇上では「ガマの油」大ヒットを祈願し、役所監督・瑛太さん・小林聡美さんに「ダルマの願かけ」ならぬ、「ガマガエルの願かけ」ということで目を描いていただきました。

役所監督:
これまで何度か試写会に参加しましたが、今日は特別緊張しますね。この作品はスタッフ・キャストみんなで産んだ子供のようです。この子を多くの人にかわいがってもらいたいです。ちょっとクセがあって個性的な子ですが、いじめられずにかわいがっていただきたいです。

瑛太:
役所監督は、丁寧にわかりやすく演出をしてくれましたので、伸び伸びと演じることができました。役所さんをおんぶするシーンがあるのですが、僕はそのシーンがとても好きです。役所広司さんをおんぶするってスゴイことですよねぇ。それと役所監督には「苦しい時ほど笑った方がいい」と教わりました。苦しかったり困ったり悲しかったりしても、僕は笑おうと思います。これからも笑っていきたいなと思いました。

小林聡美:
役所さんは本当に素晴らしい俳優さんです。画面にキレイに収まるポイントなどよくわかっていて、細かいところまで指導して頂きました。人さし指を上にあげるシーンがあるのですが、監督から「ロケットが打ち上がるように垂直にあげてください」とご指摘を頂き、本当にロケットが上がるように「ピン!」となっているはずですので、ぜひ注目して見てみてください笑

澤屋敷純一:
・(撮影中に驚いたことは?と聞かれて)
撮影中役所さんが禁煙するとおっしゃっていました。でも3日後に吸っていたのは驚きました
(会場爆笑)

・二階堂ふみ:
役者として何もかもが初めてだったので、全て驚きました。光は大笑いをするシーンが多いのですが、最初はあまり笑えなかったんです。でも、監督が一緒に大笑いの練習を沢山してくれました。楽しかったです。

・八千草薫さん:
この映画を初めてみた時、優しくて温かくて、まるで役所さんのようだと思いました。とても悲しいことなのに、何だかおかしくて、でもおかしいのに涙がこぼれてしまう…。複雑だけれどみんなが持っている…。とてもかわいく感じました。本当に役所さんらしいです。

・益岡徹:
役所監督とは昔からのつきあいで、渋谷のガード下の焼き鳥屋でよく飲んでいました。その時に聞いた役所監督の家族の話や幼い頃の話がオーバーラップしました。全部含めてしみじみ、本当にいい映画です。初監督作品は、その監督の自己紹介だと言う方がいますがその通りですね。

最後に監督より;
悲しみを突きぬけるような元気の出る映画です。大切な人たちの事をふっと思いだせる、思い出すきっかけになってくれれば嬉しいです。画面には出てきていませんが、そこに誰かの気配が、魂が劇場をウロウロするかもしれません。そういう気配を感じて見て頂くと、より楽しくご覧頂けると思います。

6月6日から公開となりますが、一人でも多くの方にこの映画を見てもらいたいと思います。どうぞ皆さんのご協力で、面白かったらいろんな人に勧めてください。
面白くなかったら、『面白くないけど見てみて』といろんな人に勧めてください。(笑)