イタリア映画祭開催〜映画『見わたすかぎり人生』上映〜
2001年春に始まったイタリア映画祭は、今年で9回目を迎えた。多くの映画ファンやイタリアファンに支持され、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウイーク恒例の映画祭に成長し、今年2007年以降に製作された新作12本の上映が決定。
4月30日有楽町朝日ホールにて開会式が行われ・・・
●『ジョヴァンナのパパ(原題)』主演シルヴィオ・オルランド
●『見わたすかぎり人生』主演イザヴェッラ・ラゴネーゼ
●『赤い肌の大地』出演クラウディオ・サンタマリア
●『プッチーニと娘』監督パオロ・ベンヴェヌーティ
●『やればできるさ』監督ジュリオ・マンフレドニア
●『ソネタウラーー”樹の音”の物語』監督サルヴァトーレ・メレウ
●『私を撮って』監督アンナ・ネグリ
●『パ・ラ・ダ』監督マルコ・ポンテコルヴォ
が登壇した。
『見わたすかぎり人生』主演イザヴェッラ・ラゴネーゼさんが、代表で挨拶をした。
「東京のこの舞台に立て、私の初めての映画『見わたすかぎり人生』を紹介できる事を大変嬉しく思います。そしてこの作品が、イタリア映画祭の正式なオープニングを飾る事に非常に喜びを感じております。この映画はとてもイタリア的で、今日のイタリアを描いているからです。ただ、イタリアの問題だけではないという事も分かっております。コールセンターで働く非正規雇用の女性が出てきますけど、それは日本にもあると伺ってます。・・・私の話で長くなってはなんなので、是非この作品を楽しんでいって下さい。」
そして『見わたすかぎり人生』の上映が始まった。
(あらすじ)優秀な成績で大学を卒業したが、正社員の職になかなか就けないマルタ。ようやく見つけたのは、コールセンターでのパートタイムの仕事だが、そこには厳しい競争原理が導入されていた。
テーマは非正規雇用という現代社会の深刻な問題だけに見づらい部分も多々あったが、ブラックユーモアが散りばめられ、最後にはほろりとくる部分もあり、心をつかまれ満足いく映画となった。
上映後には主演イザヴェッラ・ラゴネーゼさんが、質問に答えてくれた。
・なぜ監督があなたを選んだかと思うか?。
「前まで舞台を経験していて、映画は初めてで映画の世界を知らない事が、コールセンターで何をするか分からないマルタにあったのではないでしょうか?。」
映画での格好について、監督が気に入ってくれてほとんどが自前だと明かしてくれたイザベッラさん。
是非そんな部分をチェックしてみては?。