手塚治虫原作『MW-ムウ-』(7月4日公開)の完成披露試写が新宿ミラノ1にて行われ、キャストの5名(玉木宏、山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオ)が登壇いたしました。

MC:それではまず、皆さんから一言ずつご挨拶をお願いします。
玉木:結城役を演じさせて頂きました、玉木宏です。本日はありがとうございます。
山田:山田で〜す。今日も元気いっぱい笑顔満点です。
石橋:タイでくそ暑い中ただひたすら走りました。ずっと走ってて死ぬかと思いました。サウナにいた気分でした。お父さん世代にはすごく受け入れられる作品だと思います。
山本:新聞記者の石田ゆり子さんのアシスタント役をやらせて頂きました、山本です。スケールが大きい映画です。楽しんでください。
山下:この舞台に立てて、この作品に関われて光栄です。

MC:玉木さん、今回は悪役ですね。初の悪役いかがでしたか?
玉木:悪役は・・・俳優なら誰もがやりたいジャンルですよね。イメージ力が問われる役だしずっとやりたかったんです。原作のイメージが繊細でシャープなので食事制限して、7キロ減量しました。

MC:この作品は5年前からあたためてたとお聞きしましたが?
玉木:実はこの作品は、5年前にとある作品をやっていた際に、松橋Pからこういう作品があると聞いて、そこからずっと、共に温めてきたものなんです。その頃はちょうどいい人の役ばかりだったので、悪役を演じてみたかったんです。

MC:かたや、もう1人の生き残りとして、結城とは全く違う選択をし、「神父」となったったわけですが、山田さん、神父でありながら、心に深い闇を抱えている賀来をどう捉えていましたか?演じられていかがでしたか?
山田:大変でした。ずっと葛藤でした。結城に振り回されて、フラストレーションがたまりました。タイはくそ暑いし。

MC:なるほど。山田さん、今回玉木さんとの共演、いかがでしたか?玉木さんのダークヒーロー振りは?
山田:結城は楽しそうだな〜いいな〜と思ってみてました。

MC:石橋さん、今回はすごいアクションでしたね。
石橋:ずっと走ってました。タイでは、現場に行くにも白バイ2台ついて来てくれたり、警察も軍もとても協力的でした。高速道路を完全に封鎖するなど、スケールあふれるシーンが撮れました。

MC:山本さん、今回初の社会人役、ということですがいかがだったでしょうか。
山本:2時間ずっとハラハラドキドキするシーンばかりですが、僕の出ているところは落ち着いて見れると思います。

MC:山下さん、今回はかっこいい御二人との共演でしたが、いかがでしたか?
山下:撮影もドキドキ、2人にもドキドキでした。2人はともとてもやさしかったです。ロケバスで寝ちゃってた時、玉木さんがそっと枕を敷いてくれてうれしかったです。
玉木:記憶にないな。
山田:じゃー僕がやりました(笑)。
山下:玉木さんと山田さんは、とにかくすごくかっこよかったです。いろいろ勉強になりました。

MC:ありがとうございます。さて今回結城美智雄、賀来裕太郎のおふたりはそれぞれの方法で世界を変えようとこころみますが、皆さんに「世界をかえるには」というお題を出させていただきます。それぞれボードにお願いします。それではみせていただきます。まずは山下さんお願いします。

山下:「変えようとする心」
まずは変えようとする心が大事かなと。
山本:「癒し」
こういうエンタテインメントで、癒されて満たされて気持ちよくなってもらえれば、変なこと考えず良いと思う。
石橋:「イマジン」
ぼくの大好きな歌手であるジョン・レノンの「イマジン」の歌詞にすべてが集約されていると思います。
山田:「ムリ」
世界を変えるなんて大それたことは僕にはムリです。
玉木:「相棒」
なんか他の映画の宣伝みたいですが、違います!人は一人では生きられない気がする、でも相棒がいたら変えられる気がする。

MC:なるほど。ありがとうございます。ぜひ本編のなかで2人の選択もご注目下さい。さて、そろそろお時間になってきましたので玉木さん、最後に皆様に一言お願いします。
玉木:手塚治虫さん生誕80年に公開できることがうれしいです。大きなスクリーンで見る価値のある映画です。
観終わった後に、何が善で、何が悪か、みなさんの心に残ると思います。そういったメッセージが届けば、作った意味があります。是非楽しんでください。

玉木:自信作に仕上がりました。エンタテインメント作品としてすごく楽しんでいただけると思いますが、過去に事件の記憶を背負った、結城の悲しい選択は、正しくないけど共感いただけるのではないかと思います。これまでモノサシとしてきた「善」「悪」という概念がひっくり返るかもしれませんが、是非ご覧になったうえで、結城の選択が「アリ」か「ナシ」か感じていただければ幸いです。