世界の映画人が融合して制作された、ワールドワイドな作品『レイン・フォール/雨の牙』が4月25日に初日を迎え、丸の内ルーブルにて、椎名桔平が登壇し、初日舞台挨拶が行われた。

まず椎名さんが登場する前に、今回出席できなかった長谷川 京子さん、ゲイリー・オールドマンさんからのビデオメッセージが流れた。
(長谷川)「ジャズピアニスト役を演じた長谷川です。本日は伺う事が出来ず、ビデオメッセージで失礼します。素晴らしい作品、そして素晴らしい共演者達と共演できた事を大変嬉しく思います。この作品が大ヒットしてシリーズ化する事を心から願っています。それでは皆様これから楽しんでいって下さい。」
(ゲイリー)「ハイ、椎名さん元気ですか?・・・東京での撮影はとても良く、この場を借りてスタッフ・キャストの皆さんに感謝を述べたい。では、映画が大ヒットする事を願っています。ありがとう。」

そして椎名さんが登壇した。「皆さん雨の中ご来場ありがとうございます。普段でしたら”雨”というのは、あまり良いものではないのですが、今回は”レイン・フォール”という事でちょっと嬉しいような。今作品は調度1年前ぐらいに撮影したものでやっと、本日皆様の前にお届けする事が出来ました。楽しんでご覧ください。」

〜椎名さんにとって今作品は初めての体験がいっぱい詰まっていた事に対して。〜
「現場で英語がずっと飛び交っていて、だからここは何処なのかな??と思ってしまったりとか、自分が若い頃からファンであったゲイリー・オールドマンと仕事できた事ですかね。」

〜椎名さんとゲイリーの2人のシーンの時について〜
「この監督さんは、テストをあまりやらなく、テストの時に奇跡のような一瞬があるかもしれないと思っているので、ぶっつけ本番でいくんです。だからゲイリーとの2人のシーンも台本8ページぐらいあるのですが大体10分ぐらいかかるのを、長回し、つまり止めないで撮影した時ゲイリーの英語は早口で、ゲイリーの台詞を頭に入れても、聞き取るのが大変だった。」と明かしてくれた。

〜ゲイリーのセーターと椎名さん自身のジャケットを交換した事について〜
「仲良くなってお酒飲みに行った時、何か欲しいなと思って、お願いしたらゲイリーは後でロスに帰ったら、椎名さんに送るつもりだったけど、その場で羽織ってたセーターとジャケットを交換してくれたんです。サイズは同じで・・・彼は、とても気さくで英国紳士で、日本人と普通に話して、笑わせたりするのにカメラの前にたつとスーッと役に入っていく自然な人でした。」

〜柄本明さんと椎名さんのインパクトあるシーンについて〜
「柄本さんが結構待っていて、いざ2人のシーンを撮る時に、さーと説明をし、さーっと撮影し終わって、これでいいのかな??と2人で心配してしまう程さっと終わったシーンでした。」

様々なエピソードを気さくに教えてくれた椎名さん。ただスリリングに描かれてるだけでなく、撮る時はリハーサルなしに一発勝負で本番を迎えたマニックス監督の演出に「その勢いが映像に出ていると思います」と述べ、とても期待が膨らむ1作品ではないかと感じた。

本作は、元CIA工作員のバリー・アイスラーが自身の体験を綴り、世界的ベストセラーとなった小説「雨の牙」を原作に、暗殺者ジョン・レイン(椎名)の姿をダークにスリリングに描いたサスペンス・アクション。

映画『レイン・フォール/雨の牙』は全国公開中