2005年から一年にわたってMBS・TBS系全国ネットで放送された『交響詩篇エウレカセブン』。
ロボットアニメの範囲を超えて、SFやテクノミュージックやサーフカルチャーなどさまざまざサブカルチャーの要素まで包括し、幅広い層から人気を集めたアニメ。
その人気は海外まで広がり根強いファンを獲得してきた。

今年3月に北海道・夕張市で開催されたゆうばり国際ファンタスティック映画祭では『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』劇場版公開記念スペシャルイベントと題したプレイベントを行い公開前から話題を呼んでいた。

そして感動の最終回から3年経った2009年・・・装いを新たに劇場版映画となってエウレカセブンが帰ってきた。25日(土)公開初日に合わせて都内劇場にて舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶に登場したのは京田知己監督、声優でレントン役の三瓶由布子さん、エウレカ役の名塚佳織さん。
激しい豪雨に見舞われながらも劇場は、3年ぶりのエウレカを楽しみにした観客で満員となっていた。

登壇したレントン役の三瓶さんは「初め台本を読んだときエウレカの台本だよなって疑ってしまうくらい、エウレカであってエウレカでないと感じました。まったく新しい雰囲気になっていたので、3年ぶりのアフレコはもう一度出来るか不安でしたが、(アフレコを)始めてみるとレントンが帰ってきました。」と公開を待ち望んでいたファンに帰ってきたことを報告した。

また、エウレカ役の名塚さんも「私も台本を見てあまりの変わりぶりにびっくりしました(笑)TVシリーズと同じスタッフの、懐かしい気持ちと新しいものを作っていこうというというパワーで現場は溢れていました。」と3年ぶりに集まったメンバーとの再会を語った。

本作を制作するにあたり苦労した点を尋ねられた京田監督は「TVシリーズ終了から映画公開までの3年間というブランクと、みんなそれぞれが3年分成長したことを踏まえなければいけない事は常に注意して制作しました。」と悩んだことを吐露。

■本作の見所■

三瓶さん 「目が離せないくらいあっというまに進んでいってしまうのが見所。3年ぶりに新しい命が吹き込まれています。」

名塚さん 「TVシリーズでは、一年間掛けてキャラクターたちが成長してきましたが、本作は1時間55分という中で急成長しますのでそこが見所です。」

京田監督「手書きアニメの空中戦です。無謀なチャレンジでしたが、絵と音が繋がったとき凄くいいものになっています。」

京田監督も語ったように大量の時間と想いが詰め込まれた“空中戦”に是非ともこれから観る人には注目して観ていただきたい。

■これから作品を見る観客に向けたメッセージ■

三瓶さん 「3年ぶりに演じられて良かったです。こうして皆様にお届けできたのはすべてこの作品を愛してくれている皆さんのおかげです。」

名塚さん 「ステージから降りて、この後から上映が始まると思うと緊張しています。どうぞエウレカの世界を堪能して下さい。」

京田監督さん 「ここまで辿り着けたのは、この作品を待っていてくださった皆さんのおかげです。エウレカのエッセンスはすべて詰め込んだのでどうぞ楽しんでください。」

退場時に劇場スタッフから3人へ花束が送られ、会場からは暖かな拍手が送られ舞台挨拶は終了。
場内の熱気は冷めぬまま本編の上映が開始された。

(Report:大野恵理)