笑福亭鶴瓶の初主演、『ゆれる』の西川美和監督の最新作 『ディア・ドクター』が完成。完成を記念して、撮影ロケ地となった茨城県 常陸太田市にて、ご協力いただいたエキストラの方々をお招きして、<完成披露試写会>を実施しました。 本作が初主演となる笑福亭鶴瓶、監督の西川美和が登壇し、完成のご報告と、本作が浮き彫りにする現代社会の問題についてのティーチ・イン[お客様との質疑応答など]を行いました。

(登壇者コメント)
■笑福亭鶴瓶(57):今回、主役ということで映画というものと初めて真剣に向き合った。アホな子が学級委員を任された感じ。エキストラの人たちはみんな協力的で本当によくしてくれた。ケータリング係にもなってくれた。近所の家でシャワーを借りたり、夕飯をごちそうになったりもした。お返しに主役の自分が率先してサインした。一時期スーパーから色紙が消えたらしい…地元の人やエキストラの人たちが撮影期間中本当にイキイキしていたので、撮影後心にぽっかり穴が空いてしまうのではと不安だった。でも、今日戻ってきたら皆元気そうで安心した。現場はおだやかな雰囲気でいい現場だった。(監督との仲を聞かれると)何でも言い合える信頼関係を築くことができた。よく監督が主演女優を好きになるっていうのがあるでしょ。これからキャンペーン期間中に自分と監督もそういう風になるかもしれない(笑)共演者では八千草さんがとても可愛らしかった。(横にいる監督に向かって)何で八千草さんと抱き合うシーンとかなかったの?(同じ事務所に所属している北野誠さんのことを聞かれると)一の悪口を言ってはいけない。最近大阪の文化が下品になってしまっている。
■西川美和監督(34):私は2本目の『ゆれる』という映画でいろいろな方から評価していただきました。それはとてもありがたいことでしたが、不安な気持にもなりました。皆の期待に応えることができるのか、これから映画監督のふりをして生きていかなくてはならないのか、と。そして、こういう気持ちは職業にかかわらず皆が抱えているものではないかという思いからこの映画が生まれました。主役の伊野は皆から慕われる人ということで、誰からも好かれる鶴瓶さんをキャスティングしました。茨城県でのロケはとても面白かったです。東京でやると迷惑行為ですが、常陸太田のみなさんにはとても喜んでいただきました。エキストラの皆さんの演技もすごく上手でした。スタッフとお金を出し合って共同でここ(常陸太田市)に別荘を買おうかって話しているんです。食べ物もおいしいし、人も優しいしいいところですね。

(イベント概要)
■日時:4月18日(土)13:30〜
■場所:常陸太田市民交流センター パルティホール
久々に鶴瓶さんと監督が地元に帰ってきたということで、場内は大盛り上がり。撮影中の思い出話に花が咲いていました。観客の皆さんも地元で撮られた映画を見て地元の魅力を再確認している様子でした。