約1年前のGW、東京都内35箇所でのロケでクランク・インした「レイン・フォール/雨の牙」。
主演は日本を代表する俳優の椎名桔平、共演に長谷川京子、そして「レオン」「ダークナイト」で知られる名優ゲイリー・オールドマン。
原作は 元CIAのアメリカ人作家バリー・アイスラーによるベストセラー、監督は「トウキョウソナタ」で数々の賞を受賞した脚本家マックス・マニックス。

世界の映画人が融合して製作された本作は、出演者の熱演と共に、予想を遥かに超える斬新な映像で東京を捉え、日本映画の全く新しい可能性を示したワールドワイドな作品となりました。
そして公開を来週末に控えた本日、たくさんのゲストを迎えてのジャパンプレミアイベントを行いました。

日本最大のスクリーンが立ち見がでるほどの超満員!

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■「レイン・フォール/雨の牙」ジャパンプレミア舞台挨拶
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●レッドカーペットイベント&舞台挨拶

日程:4月16日(木) 18:35〜
場所:新宿ミラノ1

登壇者:
椎名桔平
マックス・マニックス(監督)
バリー・アイスラー(原作者、元CIAスタッフ)

≪レッドカーペット≫
イエローの春らしいワンピースドレスに身を包んだ青田典子さん、黒のシックなドレスのさとう珠緒さん、長澤壮太郎さん、比留間由哲さん、鳥居みゆきさん、スピードワゴンのおふたり、山本寛斎さん、原作者のバリー・アイスラー夫妻、池谷幸雄さん、シルバーのきらきらとしたミニワンピのマリエさんがレッドカーペットに登場。
笑顔で応えました。

●鳥居みゆきさんのコメント
今日はレッドカーペットということで、満点大笑いがとれるようにガンバリマース

●スピードワゴンさんのコメント
井戸田:
先日予告編をみてこの映画みたいなーと思ってたので、今日はとても光栄です。

小沢:
僕は実は見たくなかったんですよ。だってこんなステキな映画をみたら他の映画をみれなくなっちゃうじゃないですか

井戸田:
アマーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ

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■≪舞台挨拶≫
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日本で最大の座席数を誇る新宿ミラノ1に訪れた観客は約1200人。
立ち見がでるほどの超・超満員となりました。
マスコミも100人が駆けつけるなか、主演の椎名桔平、マックス・マニックス(監督)、バリー・アイスラー(原作)が中央の座席扉から登場。
思わぬ登場に、会場からあふれんばかりの拍手が贈られました。

椎名:
みなさんこんばんは。今日は来てくださってありがとうございます。
ここは日本最大の劇場と聞いています。
立ち見の方がいるくらいたくさん来てくださって、感激しています。
本当にありがとうございます!

監督:
ミナサンコンバンワ ニホンゴムズカシイネ ホントウニアリガトウゴザイマス
 ミナサンニアエテウレシイデス 
ぜひ映画を楽しんでください(すべてに日本語で)

バリー(すべて日本語):
みなさんこんばんは。私の日本語の先生は椎名さん。
間違えたら彼のせいだからね(笑)。
初めて日本に住んだのが10年前でそこで原作を書いたのですが、まさかこんな舞台挨拶をすることになるなんて想像もしていなかったです。
そしてついに映画をみていただけるということで、今とても興奮しています。

ここで本日残念ながら参加することができなかった長谷川京子さん、ゲイリー・オールドマンからのコメントが上映されました。

≪長谷川京子さんからのメッセージ≫
ジャズピアニストでありレインと一緒に逃亡することになる「みどり」を演じました。
本日は伺うことができずに本当にごめんなさい。
マックス監督、桔平さん、ゲイリーと一緒に、素晴らしい作品に携わることができてとても光栄です。
大ヒットしてシリーズ化されることを楽しみにしています。
みなさん今日はこれから楽しんでいってくださいね!

≪ゲイリーコメント≫
椎名さん元気ですか?マックスも元気かい?
君のくれたジャケットを着てるけど、君もぼくがあげたセーターをきてくれる?
今ニューメキシコで撮影中なんだ。
この映画が日本で大成功することを祈っているよ。
本当に素晴らしい映画で大ヒットしてほしいな。
東京での撮影はすごくよかった。今では好きな街のひとつだ。
素晴らしいキャストやスタッフたちに感謝したい。みんな仕事熱心で。
本当にありがとう。
今日は映画を楽しんでいってください。サヨナラ

●セーターをもらったんですか?

椎名:
サッカーのように交換したんですよ。セーターをいただいてジャケットをお返しをしました。カシミアのセーターだったな。
ゲイリーとは最初のシーンがいきなりの対決からだった。
マックスがそれを1カットでやる、テストもほとんどなく撮りたいと。
いきなりのガチンコですよ。ゲイリーは何かトラブルがあっても絶対に芝居をやめないんです。ちょっと戻ってリスタートするんですよ。
自分のテンションがいちばんいいところから始めて、逆にテンションをあげていく感じ。彼の自由さを学んだような気がしますね。

●日本語も話されてましたが、先生は椎名さん?

椎名:
もちろんそうでしょう(笑)。
面白いのは銀座で撮影したとき、ホルツァー(ゲイリー)がレインをみつけられずにいらいらしているシーンがあるのですが、マックスがOKをだしたのにもう1回やったほうがいいよということになり、なんでだろうと思いながら真剣に演技したんですよ。
そしたら後ろからぽんぽんと背中をたたかれて、振り向いたらゲイリーが…「僕は1回だけこういうお遊びをやるんだ」って言ってましたが本番中やる人は初めてでしたよ(笑)

監督:
スミマセン
(会場笑)

●撮影現場は英語と日本語両方で?

監督:
もちろん両方だったので難しかったですね。
厳しい状況だったのですが椎名さんは私の日本語より英語がとっても上手で。
でもゲイリーに対して芝居をすることはとっても大変だろうなと想像つきますよね。
そんなときに大事なことはリラックスすること。

だから私はその現場づくりに努めたんだ。
それがスクリーンにでていると思う。
みなさんそのあたりもみてみてください。
ベテランのキャストの方もたくさんでてくれていますが、本当にみんなすばらいい演技でした。

●元CIAのバリーさんは今東京に住んでいるとか

バリー:
お寺や神社の美しさの一方、ネオンやガード下の居酒屋もあって。
このバランスが面白い。
初めて日本にきたその夜に、東京が大好きになりました。。

椎名:
東京にCIAっているの?

バリー:
それは返事しないほうが良いと思うよ(笑)。
僕が東京にいたときはもう弁護士だったから心配しないで。

椎名:
ちなみにこの3人は同じ年なんですよ
(会場驚)

●いつもとは違う、変わったアクションをされていますよね?

椎名:
そうなんです。クラブマガという格闘技なのですが、イスラエルの軍でも使われるような本格的な格闘技です。
You-Tubeにのってるのを発見して、実はそれでも勉強したんですよ(笑)
特徴は接近戦で肘を使うこと。すごく近づかないと威力がないので、ちょっと間違うとほんとうに当たって……ものすごく痛いんですよ。

マックスはそのマスターなんですよ。
演技中1回当ててしまったし、僕も1回もらいましたね。

監督は危険だから気をつけろ気をつけろというんだけど、だったらやめればいいじゃないと思いましたよ(笑)

監督:
ゼンゼンワカラナイネ
(会場笑)

●最後にメッセージを

椎名:
25日にいよいよ公開になります。
今日来ていただいた皆さんには、ひと足先に見ていただく訳なのですが、この映画が何が新しいかということを話させてください。

黒澤監督作品や最近でいうと「おくりびと」などたくさんの作品がこれまで日本映画の歴史を築いてきましたが、もう一方で違う可能性を試す時期なんじゃないかな、とも思います。

そんな意味でこの映画はたくさんのトライアルをした映画です。

海外からマックス監督やゲイリー、スタッフも日本とオーストラリアが融合しつくった映画です。
東京を舞台にしているのですが、どこか東京ではないような不思議な色があります。
それをどうぞ楽しんでください。今日は本当にありがとうございました