2007年日本中が涙したドキュメンタリー番組および同名ノンフィクション書籍『余命1ヶ月の花嫁』が今春映画化。若年性乳がんと闘うも惜しくもこの世を去った千恵さんを演じたのはNHK連続テレビ小説『瞳』やドラマ『メイちゃんの執事』でも記憶に新しい女優榮倉奈々。そして病気の事を知らされてもなお千恵を愛し続けた恋人太郎をドラマに映画にと引っ張りだこの瑛太が熱演している。
4月8日(水)都内某所で行われた完成披露試写会の模様をレポート!!

榮倉奈々、瑛太、柄本明、安田美沙子、廣木監督の5名が登壇。
観客席からは大きな拍手が送られるが決してコメディー映画ではない『余命1ヶ月の花嫁』出演者一同の表情は少々かたい。しかし「榮倉ちゃん、ショートカットも似合ってるよ!」とファンからの一声で彼らの表情も和んだ所で舞台挨拶はスタートした。

司会:「この映画のオファーがあった時はどのように感じましたか?」
廣木:「ドキュメンタリーをいただいてすごく難しいなと思いました。でも周りとも話していく中で、あこれをやればいいんだ。というのが明確になりましたね。」
司会:「特に思い入れのあるシーンはありますか?」
廣木:「全部ですね。ファーストカットからラストまで。」
司会:「千恵さんの役を演じる事が決まった時はどのようなお気持ちでしたか?」
榮倉:「この映画は長島千恵さんの思いが重なって出来たものの延長にある映画で、彼女の役をやるのは喜ばしい事であると同時にプレッシャーでもありました。彼女の思いをちゃんと伝えなきゃいけない。しかしこれは何かの縁だと思って女優としてではなく一人の人として乗り越えていかなくてはいけないなと感じていました。どんなに応援してくれる人が周りにいても演じるのは私だけなので…。」
司会:「男性として千恵さんの恋人太郎さんをどう思われますか?」
瑛太:「彼女が叶えたいことや全てを満たしてあげようとする素敵な人ですね。」

その後司会者からクランプアップのときの事を質問されるも言葉に詰まってしまった瑛太からは後日談が。同時期にそれぞれドラマ出演をしていた二人であるが、ドラマ「メイちゃんの執事」で制服を着てイケメンに囲まれる女子高生を演じていた榮倉奈々の姿をみて複雑な感情になったのだとか。会場からは笑いがどっとおきた。

そんな監督と出演陣だけではなく、長島千恵さんや赤須太郎さんの思いがつまったこの映画は我々が何気なく当たり前に過ごしている今日というこの日が誰かが生きたかった明日であり奇跡だということに気がつかせてくれる。また映画の公開を記念し「千恵さん号」が全国を縦断する乳がん検診キャラバンを実施するなど、彼女がなくなった今もなお千恵さんの思いはこの世界で広がっている。

(Report:峰松加奈)