快晴に恵まれた3月21日。渋谷ユーロスペースにて『市川準監督のこと 追悼・市川準監督レトロスペクティブ』が、初日を迎えた。

90名の定員に対し、120人弱の盛況ぷり。
舞台挨拶に登場した故・市川準監督夫人 市川幸子さんは、時折涙を拭いながらも、「映画のメッセージとして”人は皆孤独””でも人間生きているだけで、喜ばしい。”とよく言っていた。
彼は、立派な職人だったと思う。そして信頼できる仲間・ファンに恵まれていた。」とファンに感謝の言葉を述べた。
そして第一回上映作品は市川監督デビュー作である『BU・SU』。『春、バーニーズで』の特別上映(14:00〜)や、市川組・小林達比古さん(撮影)、橋本泰夫さん(録音)によるトーク(18:30〜)など、初日から見所満載であった。映画作品に限らず、会場には 市川映画の全ポスターが展示されるなどの楽しみもある。

4月11日には、遺作となった『buy a suit スーツを買う』が公開となる。その前に、同監督のレトロスペクティブ(3月21日〜27日)が開催される渋谷ユーロスペースへ足を運んで、市川準監督の世界を満喫して欲しい。

(Report:長島美秋)