65回ヴェネチア国際映画祭“コンペティション”部門正式出品
ブラジルで3ケ月の長期ロケ敢行!

オダギリジョーの海外進出企画第一弾『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』が3月14日より公開され、新宿バルト9にてオダギリジョーの舞台挨拶が行われましたので、レポートを送らせていただきます。
本作は、世界的なキャメラマンとしても名を馳せる香港出身のユー・リクウァイ監督のもと、3ケ月の長期間にわたり単身ブラジルに乗り込んだ主演のオダギリジョーと香港からアジア、ハリウッドへと活躍の場を広げる『インファナル・アフェア』のアンソニー・ウォンらが集結している、まさに国際色豊かな作品です。全編ポロトガル語で日系ブラジル人キリンの役を演じたオダギリジョーは、全身にタトゥーを入れるなど、いままでと違うワイルドな顔を見せていますが、舞台挨拶には、長かった髪を約30センチ切って登場。ドラマの役作りのためのイメージチェンジでしたが、満員の場内から驚きの声も上がりました。

<オダギリジョーの談話>
「(一番大きな劇場が満席だったことについて)こんなに大きな劇場だとは思っていなかったので、びっくりしました。(今回撮影が行われたブラジルについて)映画としては、ブラジルに行けることをすごく楽しみにしていました。行く前には『シティ・オブ・ゴッド』みたいなイメージしかなかったのですが、すごく楽しかったです。ブラジルの人は人当たりがいいんです。オープンマインドで、まあうっとうしいんですけど(笑)すぐに仲良くなれます。食べ物もおいしいし、良かったですね。今回の役で入れたタトゥーは最初ボールペンで描かれて、とても痛かったです。1週間くらいはボールペンで描かれていたと思いますよ。ブラジルでは、日本では起こらないようにことがたくさん起こるので、改めて日本人は本当にちゃんとしていると思いました」と驚きのエピソードも披露。
香港にいるユー・リクウァイ監督からは「オダギリさんの演技はマジックのよう。彼の中には確かにキリンがいます」と絶賛のメッセージが届き、最後に海外の監督との仕事が増えて、海外に活動の場が広がったことについて聞かれると「日本の仕事を選ばないで調子に乗っていると思われたら困ります。むしろ日本の仕事がやりたいです。偶然海外の作品を2本やったので海外づきましたが、全く調子に乗ってません、と書いておいてくださいね」とマスコミにアピールし、場内の笑いを誘った。