3/14(土)に映画『Beauty うつくしいもの』の初日舞台挨拶が執り行われました。

【場所】銀座シネパトス
【登壇者】片岡愛之助 後藤俊夫監督

歌舞伎の聖地、東銀座で村歌舞伎を舞台に戦争に翻弄され、それでも歌舞伎を愛し続けた男達を描いた物語。今でも受継がれる村歌舞伎を長野県の伊那という日本の美しい実景とともにリアルに描いた本作は、ヒューマンドラマの超大作と言えよう。

愛之助「村歌舞伎は歌舞伎の原点のようなものだし、その歌舞伎を映像の中で収めるのは想像が出来ませんでした。役作りにおいては、歌舞伎は子供の役もするのですが、映画はそうゆう訳にはいかないから(笑)。でも台本を読んでると、子供の出番ばかりで、僕の出番はあるのだろうか・・・(笑)、とおもいましたね」
後藤監督「今回の村歌舞伎は長野の伊那という山の山の奥にある村に伝わる村歌舞伎を取り上げました。それは人間国宝の十三代目片岡仁左衛門が二度ほど、この山奥の村まで訪れて、大鹿村の歌舞伎を観たという事もあり、では今回は十五代目片岡仁左衛門さんの長男の片岡孝太郎さんと親戚の片岡愛之助さんにお声をかけました。本当の歌舞伎役者さんが農民の歌舞伎を演じるのは大変だったと思います」
愛之助「普段の歌舞伎を踊るとビシッと決まってしまうので、もっと腰を入れずに踊りを・・・と色々言って頂いて、でもどうやって踊っていいかなぁ・・・と」
MC「だからと言って普段の歌舞伎のように上手く踊ってしまっても」
片岡「いやいや、普段の歌舞伎もそんなに上手くないですけど(笑)。後は大阪という都会な育ちでしたから、冬が寒くて寒くて、今年は例年より寒くない、と言われましたが、寒かったですね。実際、雪もあまりなくて、撮影の為、運んできたのですよ。そしてエキストラの皆さんも寒い中、じっと待ってていてくれたのがうれしかっったですね。僕はこの映画のメッセージとして戦争はいけない事だ、と反戦の意味がこめられていると思います」
後藤監督「この映画のタイトル「Beauty」という意味を最後の踊りに孝太郎さんが込めて踊りました。この日本の伝統芸能を引き継いでいく、という大事な意味がこの映画に託しています」