5月に公開となります尾上菊之助主演のエンタテインメント大作『THE CODE/暗号』。公開に先駆けて異例となるバリアフリー上映を、去る2月21日(土)、「第3回アメニティー・ネットワーク・フォーラム」(2月20日〜22日開催)、「バリアフリー映画祭」(2月21日〜3月15日)にて実施いたしました。
バリアフリー版は、活弁士によるこれまでにないより脚色や抑揚のある副音声、また日本語字幕をいれ、視覚や聴覚に障害のある人も一緒に楽しめるもの。通常はDVDやテレビでしか見れないものが、劇場公開前という超異例のタイミングで見れるということで集まったたくさんの皆さんに楽しんで観ていただきました。中には「生まれて初めて銃撃戦を“見ました”。私にとってはじめてのアクション映画です!」(20代、視覚障害の女性)という声も。

上映前には林海象監督、脚本の徳永富彦氏が舞台挨拶を行いました。林監督は「音が聞こえない、耳が聞こえないからこそ、それぞれの想像力で映画が仕上がるということで、今日はみなさんの反応を楽しみにしてきました。副音声や字幕のスタッフの皆さんが惜しみない力を注いでくれて、一味もふた味も違うバリアフリー版になっていますので、どうぞ楽しんでください。」と挨拶。脚本家の徳永氏も「海外の作品に日本語字幕を入れるときもそうなのですが、ただ意味を伝えるのではなく、どうすれば観客を引き込めるのかという解釈を添えての作業になりますので、この試みはとっても創作的だと思います。全く新しい作品が生まれるということだと思いますし、僕はこれはとっても“アリ”だと思っています」とコメント。会場からは大きな拍手が寄せられました。
バリアフリー映画祭での上映はユナイテッド・シネマ大津、彦根ビバシティホールで開催。3月14日(土)@ビバシティホールにはキャスト&スタッフによる舞台挨拶も予定しています。また非劇場などでのバリアフリー上映も開催していきたく計画中です。引き続き本作へご注目くださいますよう宜しくお願い致します。

● バリアフリー映画祭について : http://www.art-borderless.com/event/index.html
● 第3回アメニティー・ネットワーク・フォーラム : http://www.nippon-foundation.or.jp/org/press/09175_0217.html