ファンをはじめ、目の不自由な方も耳の不自由な方も一緒に映画を楽しむ会を開催。 300名以上が参加されました!

  SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ内インキュベートオフィス(貸オフィス)に入居している、㈱キューテックが、3月7日(土)に、映画『パコと魔法の絵本』試写会を、午前と午後の2回、当映像ホールにて行いました。

  ㈱キューテックは、目や耳のご不自由な方でも映画を楽しんでいただきたいと、映画・アニメの障碍者用字幕や音声ガイドに取り組むバリアフリープロジェクトを推進している会社です。

  今回は、映画『パコと魔法の絵本』(105分)を、日本語字幕付きと音声ガイド付きで上映。スクリーン上に効果音やせりふを文字に置き換えた日本語字幕が付き、会場内には、場面の解説のナレーション(音声ガイド)が流れました。上映会には、埼玉県立ろう学校や盲学校の方々を中心に300名を超す方々がご参加下さいました。

参加された方々のご感想

【難聴障害者 男性】
「夫婦とも聴覚障害者です。家族を連れて見に来ました。子供が
 この映画を見たいと言っていたので参加しました。一緒に楽しむ
 ことができて良かったです」

【ろうの男性】
「字幕のタイミングと話のスピードが早いのにタイミングがキレイ。
すんなり話が分かって良かった。大変面白かった。そして泣けました」

【視覚障害者の女性】
「映画は大好き。私たちには音声ガイドがあることで、目の前に映像が広がる。映画を観た後、その映画の感想を皆で話すことが楽しい。
DVDではなく、映画館で大勢の人達と普通に映画を観たい」

【一般の健常者】
「最初音声ガイドの違和感があったが、段々と慣れてきて溶け込んでいった。こういったバリアフリー上映の機会は増やすべきだと思う」

主催者:㈱キューテックのコメント

「字幕と音声ガイドによるバリアフリー上映は、日本ではその対応が遅れています。今回のSKIPシティでの試写会に沢山の視聴覚障害者の方が来て頂いたように、バリアフリー上映によって多くの人達が映画館に足を運ぶのです。福祉的な側面も重要ですが、映画、映像業界も早くそれに気付き、すべてのコンテンツがバリアフリーになって欲しいと願い、このプロジェクトを行っています」