2月21日(土)より公開しましたノルウェー映画『ホルテンさんのはじめての冒険』の主人公がベルゲン急行の運転士であることにちなみ、「電車とバスの博物館」にてフォト・ジャーナリストの櫻井寛氏のトークイベントを行いました。櫻井氏が実際に撮影されたスライド写真とともに、なかなか伺うことの出来ないノルウェーの鉄道の魅力について語っていただきました。

■日程 2月22日(日) 14:00〜15:00
■会場「電車とバスの博物館」イベント館・多目的ホール 
(川崎市宮前区宮崎2-10-12、田園都市線宮崎台駅前)
■登壇者 櫻井 寛(さくらい かん) 氏(フォト・ジャーナリスト)
1954年、長野県生まれ。昭和鉄道高校、日本大学芸術学部卒。
1990年にフォト・ジャーナリストとして独立。
1994年、「鉄道世界夢紀行」にて第19回交通図書賞を受賞。
世界100カ国の鉄道の乗車が目標とし、現在83カ国に迫っている。
日本写真家協会、日本旅行作家協会会員。
■参加者 約40名

MC:それでは、これより『ホルテンさんのはじめての冒険』の公開を記念して、トークイベントを開催致します。本日は主人公のホルテンさんが運転しているベルゲン急行を含めたノルウェーの鉄道の魅力をフォトジャーナリストの櫻井寛氏にたっぷり語っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

櫻井:みなさん、こんにちは。鉄道カメラマンの櫻井寛です。
昨日から公開されました『ホルテンさんのはじめての冒険』は既に観せてもらったのですが、ものすごく面白い映画です。ホルテンさんはノルウェー鉄道の運転士さんで、明日が定年という最後の乗務の時に寝坊してしまうんですが、乗り遅れることによって色んなことが起こり、ホルテンさんが新たな一歩を踏み出していく、というストーリーです。昨日から渋谷のBunkamuraル・シネマにて上映が開始されましたので、是非ご覧ください。

ノルウェーは大好きな国なので、今日はホルテンさんが乗務していた列車であるベルゲン急行がどんなところを走っているのか、というのを私が撮った写真をスライドにてご紹介したいと思います。
私が鉄道旅行をするのが好きな所は、ニュージーランド、スイス、フィンランド、カナダ、そしてノルウェーなどです。ベルゲン急行は、首都オスロとベルゲンを結ぶ鉄道で、標高2000メートル弱のスカンジナビア山脈を越えて走っている鉄道です。ベルゲンは第2の都市で港町なんですが、オスロとの距離は489キロで、日本でいうと東京から琵琶湖の辺りになります。そして、オスロを東京とすれば、ベルゲンは港町なので神戸になるかなと思います。

まず、赤い方の電車がホルテンさんが運転しているベルゲン急行の電気機関車です。そして、映画を観ると分かるかと思いますが、もう1種類の方の電車は、最高時速200キロを出せる最新型のベルゲン急行になります。この新型のベルゲン急行は度々映画にも登場していて、映画冒頭の雪景色の中を走っているのもこの新型車両になります。

また、ヨーロッパでは、しつけがきちんとしているので犬も一緒に乗れる車両というのがあります。なので、ノルウェーの鉄道は犬などのペットも一緒に旅行出来るようになっています。
そして、子供の遊び場の車両もあるのですが、子供たちが他の車両に行かないように手の届かないところに鍵がついているなど、本当に良く出来ています。このように、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークといった北欧4カ国の鉄道の急行列車には全て子供部屋の車両が完備されているので、その点でも福祉の行き届いた国だなと思います。

また、世界で一番車両の中が広いのはノルウェー、フィンランド、スウェーデンなど北欧の鉄道なんですが、それは北欧の人が身長が高い国のトップ3で、体格が良いからなんです。
そして、最後にご紹介するベルゲン急行の終点ベルゲン駅から歩いて5分のところにある港町のブリッケン地区は、世界遺産に登録されていて、ベルゲンの歴史的建造物となっています。

※この後、観客からの質疑応答あり。
   

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