堺雅人主演、沖田修一監督作『南極料理人』が、1月24日(土)にクランクインし、現在撮影中です。

映画『南極料理人』は、ペンギンもいない、ウイルスさえ存在しない、地の果てにある南極ドームふじ基地で8人の男達によって繰り広げられる、実話エッセイを基にした物語。凍てつく寒さの中で、日々研究に励む南極越冬隊員を支えるべく、単身赴任でやってきた料理人、西村(堺雅人)。孤立無援の僻地で彼が繰り出す料理は、フォアグラ、伊勢エビ、松坂牛など…絢爛豪華な高級食材ばかり!! 時に笑い、時に怒り、時に遠くはなれた家族を思って泣く男たちの姿に、心もからだもあたたまります。

原作は、実際に南極越冬隊に料理人として参加した西村淳の「面白南極料理人」「面白南極料理人 笑う食卓」。脚本・監督を務めるのは本作が本格的デビューとなる新鋭・沖田修一。
8人の南極越冬隊員を演じるのは、現在最も注目を浴びる俳優・堺雅人、演技派の生瀬勝久、きたろう、そして豊原功補、次世代俳優として期待の集まる高良健吾、沖田組常連の古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛。西村の妻を西田尚美が演じます。

実際の南極越冬隊員も「(強風のため)ロケ地の体感温度は、南極より寒いかも」と言うほどの極寒の中で、撮影が敢行されました。本作は、網走ロケを終え、東京・成城の東宝撮影所で撮影を行い、8月にテアトル新宿ほか全国公開となります。

<監督・キャストからのコメント>

■監督:沖田修一(おきた・しゅういち)
ロケ地が寒いです。でも、休憩で食べるご飯がおいしいです。
南極にいた彼らに思いを馳せながら、毎日、撮影しています。

■堺雅人(さかい・まさと):西村淳 役(調理担当)
網走に来て、毎日みんなと飲んでいます。
食事を一緒にすることで、こんなに仲良くなるのだなぁと、改めて思い知らされました。
網走は寒いです。が、撮影は快調です。

■生瀬勝久(なませ・かつひさ):本山 役(雪氷学者)
南極とは比べものにならない気温。それでもマイナス10℃。厳しいです。

■きたろう:タイチョー 役(気象学者)
初めて全員が顔を揃えた瞬間、この作品は成功すると思ったね。
8人が8人それぞれ個性があって、人間ってこうも種類が違うのかと。
だいたい、野郎8人で一年間過ごすということは、異常なことですよ。

■高良健吾(こうら・けんご):兄やん 役(雪氷サポート)
「南極料理人」では、人と自然の力をかりて芝居をしてます。

■古舘寛治(ふるたち・かんじ):主任 役(車輌担当)
沖田監督とは自主映画をつくっていた頃から一緒にやっていて、プロデビューすることだけでもめでたく祝福したいのに、そのデビュー作に自分も出演できるということに非常な喜びと感謝を感じています。
「南極」という非日常を題材にしてどれだけ予想をうらぎる作品になるか、沖田監督色が満点の作品になるか、期待しています。そして、休日の網走湖でのわかさぎ釣り、最高でした!

■黒田大輔(くろだ・だいすけ):盆 役(通信担当)
南極料理人、僕は食べるほう専門です。みなぎる(みなぎらざるを得ない…)食べる力でいきたいと思います。

■小浜正寛(こはま・まさひろ):平林 役(大気学者)
鼻水と涙を凍らせながら、今日も働くのです。そして、食うのです!明日もです!それが嬉しい!

■豊原功補(とよはら・こうすけ):ドクター 役(医療担当)
南極という限られた場所だからこそ生まれてくる哀しさと可笑しさを、みんなでがんばって作っております。