2月12日(木)21:45より新宿K’s cinemaにて絶賛公開中の映画「ポチの告白」のトークイベントが行われました。
警察擁護派として紹介された北芝健さんは
「僕はいい警察官しか擁護しないので、悪い警察官は攻撃します。現役の時からそうなんで。いい警官のみ擁護派の北芝健です、よろしく。」
と自己紹介。
本日のゲストは作家で元警察官の北芝健氏、一水会顧問で評論家の鈴木邦男氏、そして「ポチの告白」の監督、高橋玄氏。

——映画の感想について

北芝「面白かったです。今度は脚本の段階から僕も参加したい。よくできた作品だと思うし、たとえばああいった事実(作品中で描かれる警察犯罪)が存在するとすれば、可能性としてはある。簡単にできるよ、あんなこと。僕は一回もやったことないし、ゼニもらったこともないし、シャブの手助けしたこともチャカあげたこともない、悪いことしたことないんだけど、高橋監督にはエールを送りたい。よく作ってくれた!」

高橋「この映画で何をやろうとしたかというと、イメージをまるきりひっくり返すこと。一般の人から見て、暴力団=悪、警察官=社会正義の守護者であるという、そういったイメージをひっくり返すことが、この警察の問題だけではなく必要なことなのではないか。公権力だから逆らっちゃいけない、タブーだかじゃなくて、一回全く別の角度で自分から見て、そして人にその見かたを示すことや、今まで見慣れたものが違って見えるというのは映画としても面白いはず。それがもともとのきっかけですね。」

——警察を題材にすることはタブーか?

鈴木「日本ではフィクションであろうと、悪徳警官を題材にするのは難しいことなんですか?たとえば最近アメリカ映画で「フェイクシティ」などあるし、ヒットしている。日本では「なにかあったら警察を頼らなくてはいけない」から「警察を敵にしまい」と思うのか?」

北芝「その気持ちはあると思いますね。地形地物的なもので。普段ならフィクションなら「ありえない」ものとしてなんでもOKなんだけれども、この作品はフィクションとしてとらえられなかった。無数の刺し傷はできたような感じでとても力強い映画だった」

鈴木「この映画のコメントに『腐敗不正を見逃してきたメディアや我々だってポチなのだ!』と書いたんですが、新聞記者は入社したらサツ回りから始まり、その時に「警察は日本を守っている」と知らず知らずのうちに洗脳される。そういった人たちが新聞を書いている・・・そういう仕組みを聞くと、納得するところはある。」

最後高橋監督から「若者に観て欲しい。悪さしたいんなら北芝さんみたいに強い相手にかかっていけ!弱いものいじめはするな!」と熱い檄をとばし、硬派な男たちの夜を締めくくっていた。