伊坂幸太郎の傑作をヴィヴィッドに映画化した『重力ピエロ』。
12月22日(月)に、全国に先駆けいち早く、原作の舞台である仙台にて、世界最速試写会が開催された。

この日はまず森監督、加瀬亮、岡田将生によるトークショーが開催され、約400名の人が会場につめかけ、立ち見が出るほどの満席状態となった。3人が壇上に登場すると同時に場内には大きな歓声が沸きあがり、それぞれ「本日は寒い中、お越しいただきありがとうございます」と感激の言葉を述べた。

また、映画の感想・見どころをそれぞれ聞かれると、「岡田くんを前にして言うのも何なのですが……」と前置きに続いて「台本を読んだ際、春を実写化するのはとても難しく、説得力が生まれないんじゃないか、と心配していたがすごくかっこいい春が出来上がった」と、岡田の演技力を日本を代表する俳優・加瀬亮が褒めると、続いて「加瀬さんの前で言うのも何なのですが……」と、岡田が返し「加瀬さん演じる泉の役がとても好きで、自分にお兄さんはいないので加瀬さんのことを実際に兄だと思っています。そう思い続けるし、思いたい」と、映画の中だけでなく、本当に中の良い、兄弟愛をみせてくれた。

また、映画の舞台となった仙台・宮城について加瀬は、「撮影にとても協力してもらったのでこの場を借りてお礼を言いたい。ありがとうございました」と感謝を述べた。会場では、ロケ地の写真展なども行われ、地元仙台・宮城の人たちは大満足の様子だった。

また、この日は続いて世界最速試写会が一般向けに行われ、およそ1,100人が『重力ピエロ』をいち早く観ようと会場に駆けつけた。家族の父と母を演じた小日向文世と鈴木京香も登場した。

加瀬:今日はたくさんの方にお越しいただけて本当に嬉しく思っています。宮城県の皆さん、東京からも新幹線に乗って集まってくださった方もいると聞いています。撮影でお世話になった場所で最初に試写会を開いてお披露目できたことを嬉しく思います。映画は楽しんでいただけましたでしょうか?(会場から盛大な拍手)是非、多くの方に観ていただきたいと思います。映画をつくる際にご協力いただいたことに感謝するとともに、そしてこれから映画を広めてくださることを期待しています。

岡田:すごく緊張しています。友達や親など、是非いろんな人に観てほしいと思っていますので、薦めてください。

小日向:こういう機会を頂いて、また家族4人がこうして揃えたことを嬉しく思います。この仙台の先行試写会を皮切りに、仙台から火がついて、そして来年、全国にこの波が広がってたくさんの方に観に来ていただきたいと思っています。皆さん、宣伝どうぞよろしくお願いいたします。

鈴木:重ねまして、撮影にたくさん協力してくださった方々へお礼を申し上げます。ありがとうございます。自分の生まれ育った宮城県でロケをして、そこで自分がお仕事できたということはとても嬉しいことです。なおかつこの作品がとってもとっても大事な家族の絆を描いている作品で、自分がこの映画を観たときに、「こんな最高にかっこいい二人の息子がもてて、素敵なだんなさんがいて、なんていい家族をもてたんだ、ということを実感できるような不思議な気持ちになりました。とにかく素敵な映画に仕上がっていると思いますし、みなさんも今思っていてくださると思いますので、これからもっとたくさんの人に観てもらえるように、これからも応援よろしくお願いいたします。

守屋プロデューサー: この映画は本当に仙台市、宮城県の方々の多大な協力なくしては完成しない映画で、エキストラしかり、劇中に出てくる場所を含め、市役所など、皆さんの協力でやっと出来た映画です。まずそのことに対して、すごくお礼を申し上げたく、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。いろんな取材で、仙台の良いところはどこですか、という話がよく出てきます。いろいろ聞いていて、私が一番思ったのは、丁度去年の今頃仙台に来て、長い冬を過ごしながら春まで撮影したのですが、ゴールデンウィークがあけて、すごく灰色だった街が急に緑色になった瞬間があったんですね。ケヤキの木だと思うのですが、満開の緑の葉っぱがありました。「春」というのはこの映画のすごく大事なキーワードということもあって、この春を撮るために仙台でロケしたんだな、と思いました。この映画が宮城や仙台の人にとって大事な映画となることを祈っています。引き続き映画の応援を宜しくお願いいたします。

荒木プロデューサー: この映画の撮影から4日後、ここ宮城県で大地震がおき、たくさんの方が被災されました。そしてその後、映画の制作にご協力いただいた方から1枚のFAXが届きまして、「自分は被災をし、仕事も大打撃を受けたけれども、この映画の完成を楽しみに、重力に負けないように頑張ります」というような言葉が書いてありました。そのFAXを読ませていただいた時に、この試写会をどこよりも早く、お世話になった撮影の地で開催しよう、とキャスト・スタッフ一同で決めました。今、世の中はたくさんのいろんな重力や大変なことがありますが、この映画のテーマ、「絆」を深めてみんなで2009年の春、深刻なときほど陽気に、みんなで笑顔をもって進んでいけたらと思っています。今日は本当にありがとうございました。来年の公開まで、今日観てくださった方々が映画の家族、映画の絆の第一番目の方だと思っています。どうぞよろしくお願いします。

森監督:今日、ここに観に来てくださった方、そして撮影にご協力いただいた宮城、仙台の皆さまに本当に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。僕は映画をつくる上で、一番大事なことは、その映画が果たして映画館の中だけで完結してしまうのが良いのかどうかということです。映画を観終わった後に、エレベーターの中や、電車の中で何か映画のことを少しでも思い返してもらえたらとても嬉しいなと思います。この映画もそんな想いでつくりました。皆さんに観ていただけて本当に嬉しいです。少しでも思い返してもらえたらありがたいなと思います。本日はありがとうございました。

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