運命に導かれた女優、新星 高山侑子の長編映画初出演作!
彼女の父は、2004年の新潟県中越地震で孤立した人々を救出し、翌年訓練中の墜落事故で殉職した新潟救難隊員。彼女は、追悼式に出席するため初めて来た東京でスカウトされ、芸能界入りし、本作に出逢った。「父がこの作品に導いてくれた」と語る高山侑子は、亡き父の生き方をドラマティックに追体験することとなった。

母を救った航空救難団に憧れ、女性初の救難ヘリUH−60Jの新人パイロットとなった川島遥風(はるか)。苛酷な訓練、感傷を捨てなければ全う出来ぬ人命救出の任務。荒れ狂う海へ、突風渦巻く断崖へ、強風吹きすさぶ離島へ。彼女は、葛藤しながら「救えないこと」の辛さをも乗り越え、救難ヘリ操縦士としての覚悟と誇りを育んでゆく。ある日、戦闘機F−15Jがレーダーから消えた。遭難したパイロットの救出に向かった遥風は、残燃料のリミットと闘い、命懸けのミッションに突き進む‥。

13日(土)に、その映画『空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-』初日舞台挨拶が都内で行われた。
登壇したのは、高山侑子、井坂俊哉、鈴木聖奈、瀬戸早妃、手塚昌明監督。

高山は、この日実家の新潟から来たとのことで、「ずっと長編映画をやりたいと思っていました。8歳上の役を上手く演じられるか心配でしたが、良くできたと思います。」とコメント。
井坂は、「今まで、ヘリの救難隊という存在を知らなかったのですが、消防団が行けないところへ行くという人たちがいるのだという事を知り、勉強になりました。」、鈴木は「私の役はヘリの整備を一人で任されている女の子の役で、非常に重いものを背負っている人です。基地にはそういった人たちが実際にいる事が凄いなと思いました。」、瀬戸は「一年間休業していた芸能界に、この作品で復帰できて大変嬉しく思います。」、手塚監督は「ゆうべはお客さんの入りが心配で眠れませんでしたが、今日列ができているのを見て感激しました。」と挨拶。

手塚監督は、撮影時のエピソードを「7月、8月の暑い時期に長袖の制服を着ての撮影だったので、自衛隊の人たちに“暑くて大変ですよね”と言ったところ、“我々はすぐ脱げますから、撮影中はずっと着ているでしょう”と言われてしまいました(笑)」
さらに「今、公開している252も、救難隊を呼べばいいのに・・・。」とジョークを飛ばしていた。

(池田祐里枝)