宇宙から巨大な球体が出現し、ひとりの使者<クラトゥ>が降り立った。‘人類を滅亡させる’ことで‘地球を救う’という彼の任務に、科学者<ヘレン>と息子<ジェイコブ>は巻き込まれていく…
本作は『ウェスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』の巨匠ロバート・ワイズによる1951年の作品『地球の静止する日』をベースとし、感動的なドラマに胸が打たれるSFアクション超大作。

12月17日(水)、グランドハイアット東京にて主演<クラトゥ>役のキアヌ・リーブス、<へレン>役のジェニファー・コネリー、<ジェイコブ>役のジェイデン・スミス、そしてスコット・デリクソン監督が来日記者会見を行った。

スコット監督は「有名な作品をリメイクすることにプレッシャーを感じたけれど、それは悪いことではないと思うんだ。オリジナルに敬意を払って、現代にも受ける部分はそのまま使って、現代を考慮し想像し直すこともしたよ。スペクタクルやSF、スリル、それに人間的ドラマといった要素のバランスをとるのに苦労したよ。ハリウッドの大作は大きなセットやアクション、特殊撮影等に集中してしまいがちだけれど、ストーリーにも目を向けようと、ドラマのシーンにもすごく時間をかけたんだ」と本作への思いを語った。

‘地球を救う’というテーマにちなんで実際に私生活で行っている習慣にも触れ、キアヌは「一市民としてリサイクルをしたり自宅の屋上にソーラーパネルを置いたり、森林・ジャングル保存等に貢献もしているよ」と環境保護活動に対する真剣な眼差しを見せた。ジェニファーも「とにかく意識を持つように心掛けているの。買う物は何処から来て、どのようにつくられたのか考えるし、リサイクルや電気をこまめに消したりハイブリットカーに乗ったりしているわ」とのこと。

また、子役ジェイデンは多くの報道陣を前にするも、“さすが俳優ウィル・スミスの息子!”と思わせるような余裕の表情で挨拶をしてみせ、会場に拍手と感嘆の声をもたらした。冗談も交えながら語ってくれた数々のエピソードの中には、「両親に、演技するのではなくその人になりきりなさい、その瞬間を生きなさいとアドバイスされた」ことも明かしてくれた。

会見中のキアヌは質問の合間に「次は誰の質問かな〜」と歌ってみせるなど、ご機嫌な様子であった。そしてもし人類が滅亡するのならば、最後の晩餐には「シーザーサラダ付きのステーキと赤ワインを長い時間をかけて食べたいな、それとチョコレートケーキもね(笑)」とにんまり。

果たして使者<クラトゥ>は、人類を救うのだろうか。
それとも、最後の晩餐を食すことになってしまうのか。
ぜひ、その目で確かめてほしい。

(Report:Masako Imai)