93年度カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞し、記録的大ヒットを飛ばした映画『さらば、わが愛 覇王別姫』から15年。チェン・カイコー監督が主演にレオン・ライ、チャン・ツィイーを迎え、再び京劇を題材に満を持して贈る一大叙事詩『花の生涯 〜梅蘭芳〜(メイランファン)』が、2009年3月7日より日本で公開される。

本作の北京プレミアが、現地時間2日(火)14:00〜開催。監督チェン・カイコー、主役の京劇の女形梅蘭芳を演じたレオン・ライ、梅蘭芳の愛人であり、男役を演じる役者を演じたチャン・ツィイー、梅蘭芳の妻役であり、実生活ではチェン・カイコーの奥さんであるチェン・ホン、大御所俳優のスン・ホンレイ、そして今回チェン・カイコーに才能を見出され、若き日の梅蘭芳を見事に演じた新星俳優ユィ・シャオ・チュンが登壇した。

また、本作で梅蘭芳を演じたレオン・ライの歌声の吹替を担当した、梅蘭芳の息子も登場。会見では京劇の舞が披露されるなど、映画の内容にふさわしく、豪華絢爛なイベント会見となった。
(会見場所:中国北京 ルネッサンスキャピタルホテル)

《会見内容》
●チェン・カイコー監督
「この映画で一番感動的なところは、ひとつの国が(戦争を含め)いろいろな問題に直面した時に皆でそれに立ち向かって行くというところです」

なぜカイコー監督はあまり今回メディアに出ないのか、という質問に対しては、「それはこの『梅蘭芳」という作品自体が言いたいことを表現している映画だからです」と答えると、最後に制作部分で今回映画に多大な協力をした、梅蘭芳の息子さんに向かって感謝の辞を述べた。

●チャン・ツィイー
実在した梅蘭芳の愛人役を演じたチャン・ツィイーは「はっきりしていて気持ちの良い役の演技と評判ですが」という質問に対し、「自分でも演じていてとても気持ちが良かった。この役を研究しているうちに、役のことをとても愛してしまった。演じている間はとても美しい時間で、こんなすばらしい人物に出会えるチャンスをくれたカイコー監督に本当に感謝している」と、監督へ感謝の気持ちを伝えました。

●レオン・ライ
中国の人々にとっては、尊敬される偉人梅蘭芳を演じたレオン・ライは、若い人達も映画を見て梅蘭芳の情熱に影響をされているようですが、という質問に、「梅蘭芳という人は、元々とても穏やかな心で色々な事に対抗して人だと思います。それが梅蘭芳の情熱の形なのですね」と答えると「今日は仲間と一緒に皆さんに映画を紹介することができ、とても嬉しい」と感謝の気持ちを述べました。

●ユイ・シャオチェン
また、今回、チェン・カイコー監督に才能を見出され、見事主役である梅蘭芳役(青年時代)に大抜擢され注目されている若手俳優ユィ・シャオチュンは、「梅蘭芳を演じる中で一番難しかったのは、梅蘭芳自体の感情をどう演じていいかわからなくて難しかった。でもそんな時、いつもカイコー監督に助けてもらった。監督に言われたことは「始めは自分自身が満足する演技を心かければいい。それがお客さんが満足することにつながる」といわれました。監督に対しては感謝の言葉しか思いつかないです、また、偉大な俳優の方々と同じ舞台に立てて嬉しいです」と述べた。

最後には「梅蘭芳」にかけ、梅の花に各登壇者が願い事を書いた紙をささげるセレモニーが行われた。
各キャスト・スタッフは、
ツィイー(主題歌の題名でもある)「あなたは私の愛を解っている」
カイコー「梅の薫りだけがきっと残っていく」
レオン・ライ「永遠の芸術」
という願い事をささげ、映画「梅蘭芳」への熱い想いをそれぞれ表した。