八嶋智人と佐藤江梨子が夫婦役を演じた話題作『秋深き』の初日舞台挨拶が行われ、外は小雨の降る中満員の観客席に迎えられ、主演の八嶋智人、佐藤江梨子そして池田敏春監督が登壇した。
本作は、昭和の文豪、織田作之助の短編をもとに、不器用な生き方しかできない“日本一の純情夫婦”の愛と絆を描く。
中学校教師の寺田悟(八嶋)は、ホステス川尻一代(佐藤)に一目惚れしプロポーズ。甘い新婚生活もつかの間、寺田は一代の過去の男性遍歴が気になってしかたない。そんなある日、寺田のダイスキな“おっぱい”が痛くなり・・・。

本作が映画初主演の八嶋は、「僕を主演にするなんて勇気のある監督だなぁと思いました(笑) 主演に慣れていないせいか、毎日撮影に明け暮れる中で自分が主演であることも忘れちゃってました・・」と感想を述べ、
今回夫婦役として共演した佐藤が「キスシーンがあるので身長がちょっと・・・」と言った事に対してすかさず「今日もまた一段と高いね〜〜!」とリアクションして見せた。
また、「(ロケ地付近の)生國魂神社で縁結びのお守りを買ってあげたら、涙を流しながら喜んでいて・・間違いなく俺に気があるッ!」と話す八嶋に、「ねぇよ!!」と佐藤がツッコむ場面もあり、二人の絶妙なやりとりに場内は大爆笑に包まれた。

池田監督は、「近年人が人を平気で殺すような世の中になりつつある中で、本当の愛を描きたかった。自分なりの’寅さん’を描いたつもり。家族連れで観に来てもらいたかったから、濡れ場はナシっ!」と話すと、八嶋が「“激しく求め合う二人”と最初台本にあってスゴク楽しみにしてたのに、監督が『俺が本気でそれを撮ったら、二人とも少なくとも外科か整形外科送りになるぞ!』と言われ、どんだけ激しいんだよっ!って!」と爆笑エピソードを明かし、「その代わりに、わたくし脱いでおります!全裸です!(笑)」とこれから本編を観る観客に向けて自信満々にアピールをすると、「キレイなお尻でしたよ」と佐藤のお墨付きも。

初日は八嶋のハイテンションに終始し、観客席からは期待と笑いの詰まった拍手が鳴り止むことなく無事舞台挨拶は幕を閉じた。

(Report:Inoue Midori)