萩生田監督の前作『神童』の主題歌の作曲を手がけ、本作『コドモのコドモ』にも素敵なコメントをお寄せ頂いたクラムボンのミトさんが、19日に行われたトークショーにスペシャル応援団として駆けつけてくださいました!

■日時:10月19日(日)16:20の回上映終了後
■登壇者:クラムボン/ミトさん × 萩生田宏治監督 (予定)
■場 所:渋谷シネ・アミューズ

司会:ミトさんから素晴らしいコメントを頂きましたが、監督いかがでしたか?

萩生田監督:公開直前で、悩める夜を過ごしていた時だったので、ミトさんに観て頂き、応援コメントを貰って、涙がでる想いでした。

ミトさん:(映画の題材について)いろいろな意見はありますし、反対意見も出るとは思うんですけど、僕は『コドモのコドモ』を観て、そんなにシリアスに思ってもらいたくないというか、そのままの素直なかたちで観て、感じて貰いたいと思いました。言葉で伝えられない感じが、すごく気持ち良かったです。

萩生田監督:『たゆたう〜GOOD TIME MUSIC ofclammbon〜』(クラムボン初のライブドキュメンタリー)を観て驚きました。ミトさんのお子さんが産まれるシーンから始まって、ずっとピュアな状態、作らない状態でやっている感じが凄く良かったです。普段ツアーで廻っている最中はどんな感じなんですか?

ミトさん:ワーッと巻き込まれているような感じで、特に考えたりはしてないんです。地方はその場によって反応は違うので、余白を残しておくことでクラムボンというバンドは上手くやれるみたいです。

司会:本作で監督は“コドモたちの力強さ”、“あなどれない可能性”を描ききったとおっしゃっていましたが、父親としてミトさんが“コドモの力、可能性”を感じるのはどんな時ですか?

ミトさん:子供自体がそうなのか、子供ってある程度空気をよんでいるなという気がします。うちの子供もツアー出発の一日前という凄いタイミングで生まれてきて、(『たゆたう』の)撮影が行われて、「コイツはなんて空気が読めるんだ!」と思いました(笑)。

司会:ミトさんの一番印象に残ったシーンはどこですか?

ミト:教室で先生と袂を分かつシーンです。僕が中学2年生のころボイコットしたりしていた感じと凄く近くて、あれを観ると当時の先生にごめんなさいって言いたくなりました。

■ミトさんからの『コドモのコドモ』へのコメント
「コドモ」が「オトナ」よりたくましい存在になって 
「オトナ」が「コドモ」よりかよわい存在になってゆく
その位置関係がぐるりとひっくり返る様をこの映画は十分な説得力をもって見事に映像に収めていました。
あらすじをすこし見て「愛」や「絆」などを執拗に説く映画だと先入観で思ってしまったあなたにこそ
この映画は必ず観てほしい。
——ミトさん/クラムボン(ミュージシャン)