■日時:10月20日(月)11:30〜
■場所:アカデミーヒルズ 49F タワーホール
■登壇者:ジュリアン・ムーア(47歳)、伊勢谷友介(32歳)、木村佳乃(32歳)、フェルナンド・メイレレス監督(52歳)
特別ゲスト:芝田山親方(第62代横綱・大乃国)

【ジュリアン・ムーア】
この映画は人々のコミュニケーションについて語っているので、暗い所で知らない人と観るのが最高だと思います。映画を観た人からは、この映画を観てから外に出ると、いつもと違う感覚がすると言われました。私はまだオフィシャルな場でしか観ていないので、観客の皆さんのリアクションを見てみたいし、劇場で観るとどう違うのか興味深いです。
日本人2人の印象はモデルみたいに美しくて、素晴らしい才能のある役者だと思います。

伊勢谷さんと木村佳乃さんは、非常に感情的な難しいシーンを最初に撮影しなければいけなかったのですが、それを見ていたすべてのスタッフが泣き崩れました。この2人と仕事できて光栄です。知り合えたことを嬉しく思います。

(監督にほめられて)
フェルナンドほど素晴らしい監督はいなく、俳優にとって最高の働く環境を作ってくれます。

【フェルナンド・メイレレス監督】
(目の見えない状況のトレーニングについて)
ゾンビみたいにしてほしくなかったので、キャストのためにトレーニングキャンプを作りました。最初に大体4〜5時間鬼ごっこをしてもらいましたが、これは撮影クルーにも経験してもらいました。

(ジュリアンと働いてみて)
ジュリアンには何も指示しなくてもよかったです。監督としてこれほど楽ができる女優はいないですし、思ったとおりやってもらえばそれで最高なんですから。

ジョゼ・サラマーゴの原作を映画化するにあたり、ものすごくプレッシャーを感じました。ポルトガル語の作家でノーベル賞をとったのは彼だけなので、プレッシャーを前にして、映画化しようと思ったのを後悔したほどです(笑)。

【伊勢谷友介】
(目の見えない状況のトレーニングについて)
10センチが1メートルに感じるような、自分の感覚が信じられない恐怖の中、頼るのはすぐそばにいる別の人でした。そのことがこの映画の本質なんじゃないかと思います。この作品に出演することができて光栄です。

【木村佳乃】
(目の見えない状況のトレーニングについて)
その場にしゃがみこみ、一歩も動けなくなるような恐怖を覚えました。役作りの上で本当に助かったので、日本での映画撮影でもワークショップが開かれるといいな、と思いました。
日本以外の作品に出演するのは初めてでしたが、素晴らしいキャスト、すばらしいスタッフと働けたこと、そして俳優としても、女性としてもこのような素晴らしい作品に出合えたことを誇りに思っています。