第21回東京国際映画祭 特別招待作品『ブラインドネス』のプレミア上映舞台挨拶が行われ、今回が初来日となったジュリアン・ムーアをはじめ、フェルナンド・メイレレス監督、伊勢谷友介、木村佳乃らが登壇しました。
舞台には白い闇(ブラインドネス)に覆われた地球儀が登場し、登壇者に「今、世界に必要なものは何か」をテーマに書いてもらうなど、登壇者もお客さんと一緒になって楽しめるイベントとなりました。

■日時:10月19日(日) 18:30〜
■場所:TOHOシネマズ六本木  シアター7
■登壇者:ジュリアン・ムーア(47歳)、伊勢谷友介(32歳)、木村佳乃(32歳)、フェルナンド・メイレレス監督(52歳)

【ジュリアン・ムーア】:初めて、東京に来て圧倒的な歓迎を受けてとても感動しました。日本が大好きです。今回、このような素晴らしいキャスト・スタッフと仕事ができてとても私はラッキーです。この映画はとても前向きな考え方をしています。今、この時代、地球にいる我々は一体誰なのか? そのことを考えさせてくれる映画です。
(地球儀には)「peace(=平和)」と書き込みました。

【フェルナンド・メイレレス監督】:今まさにこの映画で東京のこのような映画祭に来れたことをとても自分が光栄に思っていることを皆様は想像できないことでしょう。この映画はあらゆる危機の中で何を学び、何ができるか、何を変えていけるかを考えてご覧ください。

【伊勢谷友介】:僕にとって憧れの監督であるフェルナンド・メイレレスと仕事ができてとても嬉しいです。また素晴らしいキャストとスタッフに囲まれて幸せです。そしてなおかつジュリアンが言ったように時代を先んじている映画。ぜひ、自分たちの中の“ブラインドネス”を見つけ出してほしい。感覚として持って帰ってもらえるものがあると思うので、楽しんでご覧ください。
(地球儀には)すべてあきらめたら終わってしまうことから「挫折禁止」と書きました。

【木村佳乃】:このプロジェクトの一員であることをとても誇りに思います。(自分にとって)初の海外作品であり、またメキシコ・ブラジル・カナダ・アメリカ・日本など本当に様々な国の人々が集まって協力してできたクリエイティブな現場で生まれた作品です。この作品を通じて極限の状況におかれたときの人間の本質が描かれていると思います。そしていかに女性がたくましいかわかると思います(笑)。
(地球儀には)今回の映画祭のテーマでもある「緑」と書き込みました。メイレレス監督は映画の撮影で排出したCO2の分だけ、森林を植えるなどとても感心しました。