熊切和嘉監督、坂井真紀主演『ノン子36歳(家事手伝い)』が12月の東京公開に先立ちまして撮影地である埼玉県寄居町、秩父市の沿線にありますワーナー・マイカル熊谷にて10/18より先行公開が始まりました。12時より熊切和嘉監督と主演の坂井真紀さんが舞台挨拶を行いました。

■埼玉県での先行公開を迎えて
熊切監督:皆様のおかげでノン子がついに完成しました。こうして無事、ノン子生誕の地で初日を迎えられたことを
大変嬉しく思っています。
坂井さん:台本に描かれている風景に寄居町が本当にぴったりで、すごく作品に力を与えてくれました。だから本当に
埼玉で初日を迎えられたことを嬉しく思います。ありがとうございます。
■製作のきっかけは?
熊切:5〜6年前から女性映画に挑戦したいと思っていて、色々と考えていましたが、『青春☆金属バット』で坂井さんと
出会うことで作品が具体的になって進み始めました。
■あて書きされることにプレッシャーはなかったか?
坂井:熊切監督の作品に出てくる女性がすごく好きで、その中の女性をやりたいなと思っていたので、お話を頂いた時は本当に嬉しかったです。あて書きにプレッシャーはありましたが、喜びの方が勝っていました。
■撮影地を埼玉県寄居町、秩父市した理由
熊切:制作スタッフとロケハンでこの地を訪れたことがあるような、と思いました。以前に撮った『アンテナ』の原作の舞台が秩父だったので、ロケハンに訪れたことがあったんです。作品の雰囲気ともしっくりきたのでここに決めました。
■撮影時のエピソード
坂井:炊き出しや交通整理など、色々な場面で皆さんにご協力いただきました。釜焼きのピザを用意してくださったこともありました。
■お気に入りのシーン、撮影地
熊切:選ぶのは難しいですが、花畑のシーンが好きです。ロケハンの時はまだ何もなかったのですが、撮影の時には一面にエキナセアが咲いていて素晴らしいシーンができました。
坂井:かぶらないようにとは思ったのですが、私も同じシーンが好きです。女優になったら一度はやってみたいような
素敵なシーンになっています。
熊切:あと、鉄橋が見える橋のシーンがあります。ノン子が歩いている風景が見えてきて「ああ、できた」と思いました。

<ノン子チャリリレー>
上映前の午前10時より初日を祝いまして、寄居フィルムコミッションの皆様が主人公のノン子愛用の
自転車で「ノン子チャリリレー」を寄居駅から劇場まで行いました。寄居駅前にて、監督の「本番、スタート」の声と共に手作りカチンコがスタートをつげ、リレーがスタート。1時間半後、ワーナー・マイカル・シネマズ熊谷の駐車場にてゴール。最終走者を監督がハグで迎える心温まる一コマとなりました。