アカデミー賞に輝く『ファインディング・ニモ』のアンドリュー・スタントン監督最新作で、全米で6,309万ドルの大ヒットを記録した『ウォーリー』がいよいよ10月5日(金)から日本でも公開される。

公開に先駆け、アンドリュー・スタントン監督と、プロデューサーのジム・モリス、サウンド・デザインを手掛けたベン・バートが来日記者会見を行った。

これは、ゴミが溢れた地球から人間が宇宙へと旅立った後、700年もの長い間、ただひとり地球で働き続けていたゴミ処理ロボットのウォーリーのお話。
途方もない時が過ぎていく中、“誰かと手をつなぐこと”というささやかな夢を持つようになっていた孤独なロボット・ウォーリー。そんな彼の元に突然現れたのは、白くてピカピカの“天使”=イヴという最新鋭の探査ロボットだった。ふたりの間に絆が芽生え始めたとき、システムダウンしたイヴが宇宙船に回収されてしまう。イヴを救うためにウォーリーは未知なる世界へと飛び出すが・・・

笑顔でマスコミの前に姿を見せたスタントン監督は、まず「『ニモ』が日本で大ヒットしたことを感謝している。『ウォーリー』も同じようにヒットしてくれるよう願っているよ」とあいさつ。
本作の企画の発端については、「今から14年くらい前、1994年の『トイ・ストーリー』(スタントン監督は脚本で参加)のときに思いついたんだ。全人類が地球を去った後、もし最後のロボットのスイッチを切り忘れていたら・・・そんなアイデアだった。ゴミが世界を覆いつくすという発想もおもしろいと思ったし、ロボットが管理人のように地球を掃除して回る姿がロマンチックだと感じたんだ。当時はどう作ればいいかと苦しんだが、クリエイターとして成長した今だからこそ作れた作品だね。まさに、ピクサーのDNAがたっぷり詰まった作品になったよ」と、自信満々の様子で語った。

「スター・ウォーズ」シリーズのR2-D2の声でお馴染みの名匠ベン・バートには本作のサウンドデザインが委ねられたが、「『スター・ウォーズ』でもうSFはおしまい!と思っていたが、『ウォーリー』のストーリーなどとてもユニークで個性豊かなものだったのでぜひやりたいと思った」とし、プロデューサーのジム・モリスも、「アンドリューからこの孤独なウォーリーの話を聞いたとき、私はすぐに飛びついたよ」。また、アカデミー賞の長編アニメ部門ではなく作品賞での期待が高まっていることについては「私たちもそういった話をされると調子に乗ってしまうが、作品賞にノミネートされたらうれしいね」と、顔をほころばせた。

そんな中、MCからの呼び込みでウォーリーが登場! 感情を本当に持っているかのようなウォーリーのあいらしいしぐさにゲスト・マスコミも釘付けとなった。そして孤独なウォーリーのお友達第1号を名乗る山口智充がメッセージビデオで、宮迫博之(雨上がり決死隊)もお友達第2号に決定したことを告げウォーリーを喜ばせると、続いてお友達3号となるタカアンドトシが登場。
二人は両手をあげて歓迎してくれたウォーリーをまじまじと見つめ、「ピクサーの映像は今回もすごい! ウォーリーは誠実でがんばり屋さん。ロボットに人の心を教えてもらった感じです」とトシが発言。すると「子供に見せたい!」とタカに対して「お前、子供いねぇじゃねーか!」とトシが突っ込みを入れるなど、のっけからお友達のウォーリーを楽しませ、ウォーリーも「だーいすき!」と愛情を示した。

(Report:Naomi Kanno)