嘘 VS 嘘

現場で、命を張って働く部下 = レオナルド・ディカプリオ 
デスクから、電話一本で指示を送る上司 = ラッセル・クロウ 

<レオナルド・ディカプリオ
アカデミー賞主演男優賞受賞へ4度目の正直!>

レオナルド・ディカプリオは本作の撮影にあたり、アラビア語の抑揚を見事に変化させながら、さまざまな人物になりすまし、おとり捜査をするフェリスの役作りの一環として、原作を徹底的に読み込み、原作者のデイビッド・イグネイシアスとCIA局員数名からアドバイスを受け、さらに、アラビア語の言語トレーナーから数種類の異なるアラビアを学んだ。また、大爆発を避けたり、脚を獰猛な犬に噛まれるシーンを除いて、スタントシーンを全て自分でこなした。
「僕はCIAの活動について、できるだけ多くの知識を得ようとした」とディカプリオは話す。「CIAというのは、世界中に配置され、できる限りの手がかりをつかもうとする人々の集団なんだ。そういう組織がなければ、この世界がどれだけ危険に満ちているか、考えただけでも恐ろしいよ。彼らの仕事は過酷だ。そして、どの瞬間にも命を落とす危険が潜んでいる」と、学んだことを主張する。

「レオは私がこれまで組んできた中でも、ほんとにもっとも“面白い”俳優のひとりだ。彼はいつもとてもリラックスしていて、楽しい奴なんだが、それと同時に、ものすごく集中力がある」と、スコットは多彩な役柄をこなすことで知られるディカプリオについて語る。「彼はとても頭がよく、プロ意識がとんでもなく高い。役のために完璧に準備してくる。仕事がとてもやりやすい俳優だよ。彼の仕事ぶりには以前から感心していたが、今回一緒にやってみて、想像以上だということが分かった」と今回初めてディカプリオと仕事をしたリドリー・スコット監督が彼の演技に太鼓判を押している。

ディカプリオは、1993年『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞助演男優賞に若くしてノミネート。その後、2004年『アビエイター』と、20066年『ブラッド・ダイヤモンド』で主演男優賞にノミネートを果した。奇しくも受賞歴はないが、『ワールド・オブ・ライズ』では、早くも主演男優賞候補の声が挙がり始めている。

<レオナルド・ディカプリオ&ラッセル・クロウ、13年ぶりの共演
オスカー候補常連トリオで、賞レースに挑む!>

レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウは、1995年『クイック&デッド』以来、13年ぶりの競演となった。共演したディカプリオは、「彼は現代最高の俳優のひとりだと思うので、また共演できてうれしかった。この映画の中で、彼とはとてもパワフルで、激しいやり取りを交わすシーンがいくつかある。自分と向き合っている俳優が、あらゆる点で自分と同じエネルギーをもち、それ以上のものを返してくる瞬間というものはとにかく最高だよ。アドレナリンがあふれてくる感じ」と熱く語る。
また、「あれ以来、レオにはたくさんの大きな出来事があった」とラッセル・クロウは感慨深げだが、「でも、ほんとにうれしいのは、あれだけの成功を収めていながら、彼がまったく変わっていないってことだね。今回も僕らは大いにふざけ合ったよ」と再共演を喜んでいる。

3度のアカデミー賞ノミネートを果したレオナルド・ディカプリオ。『グラディエーター』で主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ。そして、3度のアカデミー賞監督賞にノミネートを果したリドリー・スコット。オフカー常連トリオで、『ワールド・オブ・ライズ』で再び賞レースに参戦する!