『山の郵便配達』のフォ・ジェンチイ監督最新作『初恋の想い出』が、渋谷シアター TSUTAYAほか全国順次公開決定!
80年代の中国を舞台にした切ないラブストーリー。家族に反対されながらも愛を貫く2人の男女を『レッドクリフ』の公開を控えるヴィッキー・チャオと人気若手俳優ルー・イーが演じております。

公開に先立ちまして、フォ・ジェンチイ監督が緊急来日いたしました!

■質問
まず本作を撮ろうと思ったきっかけを教えてください。

□フォ・ジェンチイ監督
8年ほど前に見た、新聞の連載コラムがきっかけです。恋愛体験や結婚について一般の方の体験談が載っているコラムなのですが、そこに本作のモデルとなるエピソードが書かれており、琴線に触れたことを覚えています。その後、次回作の話になった際に、この話を思い出し、映画化を決めました。
2人が自分たちを「ロミオとジュリエット」に重ねたこともコラムに書かれた事実であり、「あの時代の人たちですら耐えられたのだから」と自分たちを励まし、愛を貫いたエピソードには非常に感動しました。

■質問
主演のお二人(ヴィッキー・チャオ、ルー・イー)を起用した理由をお聞かせ下さい。

□フォ・ジェンチイ監督
中国の業界人が集まるパーティに出席した際、ヴィッキー・チャオとルー・イーがラブソングをデュエットしていたんです。その時、ヴィッキーがルーの肩に寄り添って歌っているのを見て、とてもお似合いだなと思ったんですね。そして本作は観ている人が2人を、美男美女が結ばれないという悲劇である「ロミオとジュリエット」に投影してこそ成り立つ作品だと思いましたので、美男美女で演技ができるこの2人の起用を決めました。
ヴィッキーに関しては、今までのコミカルで活発なイメージとは真逆の役を演じたことで、苦労もあったと思いますが、彼女にとっても大きな収穫があった作品だと思います。

■質問
80年代の中国を描くにあたってこだわったことはありますか。

□フォ・ジェンチイ監督
一番こだわったのは、服装や小道具、習慣です。服については当時の私と妻の服を使い、独特の質感と色を表現しました。あの時代を知っている人にとってはすごく懐かしいだろうし、若い人には新鮮に映ると思います。

■質問
最後に、この映画をご覧になる皆さまにメッセージをお願いします。