史上最大の巨大台風が日本を直撃!新橋駅の崩落によって地下の駅構内に閉じ込められ連絡手段を絶たれた人々と、巨大台風の猛威をついて命がけの救助を続けるハイパーレスキュー隊。その双方向から描かれる、災害現場という究極の状況下での人間ドラマを日本映画史上空前のスケールで贈る。このタイトルで用いられている「252」という数字は、実際のハイパーレスキューで使用されている通信コードであり、「生存者あり」というハイパーレスキューしか知らない信号、救急現場に希望を生む数字という意味が込められている。生き抜くために地下から送り続けられた、「2、5、2」の信号が、助けたいと願い続けた地上に届く時、誰もの感動を呼び起こす圧巻のクライマックスが訪れる!ただし、救出可能な時間は、台風の目の中で風が収まる間だけ。息詰まる決死の18分間が始まろうとしていた・・・。

映画『252 生存者あり』の完成報告記者会見が9月16日(火)に、本作でも舞台となっている新橋のコンラッド東京にて行われた。ご登壇者は、伊藤英明・内野聖陽・山田孝之・香椎由宇・木村祐一・MINJI・山本太郎・桜井幸子・杉本哲太・大森絢音・水田伸生監督・小森陽一(原作)と豪華な顔ぶれが勢揃いした。さらにこの9月16日という日程から、物語が始まっているという。本作においての思い出話や苦労話について語った。

(伊藤)「252というタイトルや、レスキュー隊の【自己犠牲】というものにとても心惹かれた。撮影現場では、常に埃にまみれ、泥にまみれ、怪我も非常に多く、思い返せばとても大変な現場だった。そんな撮影中の、キムニイ(=木村祐一)の鍋にとても癒された(笑)。」
(内野)「台本をもらい、今まで【ハイパーレスキュー】とはどんなものなのか全くわからなかった。彼らは、過酷な時でも、救助を待つ人を救い出す為に、日夜勉強をし訓練を重ねており、その【エキスパートさ】にとても心惹かれた。この映画は巨大台風の到来という設定だったので、現場では大きな風をおこすということでとても巨大な扇風機が用意され、その勢いある風と共に水も飛ばして、生まれて初めて、水にあたるのは痛いと思った。」
(木村)「1日だけしかお鍋を振舞わなかったのに、こんなにも皆さんに喜んでもらったのは光栄。撮影期間中では、山田くんが伊藤くんと一緒にミニバイクに乗りまわしていたのが思い出に良く残っている。僕も乗りたかったが、体重制限があって・・・・(笑)。」
(山田)「撮影期間中に誕生日だったので、伊藤さんにミニバイクをもらったので、乗りまわしていた。撮影では、毎日毎日泥と埃をかぶり、家に帰り、風呂に入ると、風呂場がとても汚れ・・。ある時、撮影から帰ってきた時、どうしても疲れすぎて風呂に入らず、そのまま寝てしまって起きてみたら、とても枕が汚れてしまったのはとても良く覚えている。」
(香椎)「とてもストイックな現場であった。とにかく台詞が大変だった。私は雨がやんだ瞬間「今です!」と出る役であったので、風が勢いよく吹いて、口の中に砂が入ったりし、台詞をいうのに苦労した。」
(MINJI)「初めての映画出演でとても楽しくやれた。本作の映画の役柄では、死にそうになる役だったが、現場が寒くて・・・役作りせずに演じることが出来た(笑)
(山本)「一言で話すと、本当に【長かった】!!撮影に入るまでも、ハイパーレスキューとしてのトレーニングを行ったり・・・とにかく長かった!そして、これだけ汚される現場は初めて!朝の現場に入る時しか綺麗な時はなかった(笑)。」
(桜井)「自分がもしこのような状況におかれたら・・ということを考えて撮影に望んだ。毎回、泥メイクで、頭には砂をかけられ、衣装は1枚しかなく同じものをずっと着ていた。その為、衣装は濡れているし、汚れているし、毎回着る度に気持ち悪いなと思って大変だった(笑)。撮影期間中では、新橋のシーンのドラム缶で大量の水を流された時はとても怖かった。」
(杉本)「作品のもつパワーに圧倒されつつも、あらゆるところに刺激を受けた。役的に大変なところはなかったが、ただ内野さんとの台詞の長いシーンは精神的に辛かった。」

今回初めての完成記者会見に参加したという大森絢音。
(大森)「今日は初めての完成記者会見なので、よろしくお願いします」と挨拶をし、
「寒い時にお水をかけられ、寒かった。」と感想を述べ、
本作でお父さん役として関わった伊藤英明について、
「撮影の休み時間中、一緒に話しをしてくれてとても優しかった。」と話した。

水田伸生監督は、「僕はキャスト陣の皆さんに失礼だが、今回1番僕が苦労しなかったのではないだろうか(笑)。クランクインしてから、機材も人員も消防庁の協力の下で、とてもスムーズに進んだと思う。本作の中身もCGも本当にスケールが大きく、是非ともごらんになってほしい。」と本作への想いを語った。

本作は、気象庁協力での制作。それは、実際起こりうる、「252」の災害シュミレーションとしてでもある。そんな本作は、ハイパーレスキュー隊というものを出来る限り、現実に忠実に近づくように、リアルに描かれるようにしたという。

完成報告記者会見の途中、スペシャルゲストとして、気象庁の佐々木喜一さん、東京消防庁の清塚光夫さんが登場した。清塚さんは「もし、大きな災害に直面した場合【絶対に生きて還る】!という気持ちを持ってほしい。我々は、【絶対に助けるんだ】!という全力の思いで救出活動に取り組みます」と話した。

災害の怖さを描いた単なるシュミレーションとしてだけでなく、人間の「きずな」も描かれている
映画『252 生存者あり』。公開予定は、12月6日(土)全国ロードショー予定である。

(Report:大倉真理子)