映画『コドモのコドモ』エキストラやボランティアスタッフを集めての感謝の試写会&記者会見を開催
小さなコドモたちの大きな奇跡の物語<ファンタジー>『コドモのコドモ』につきまして、作品の舞台にもなった秋田県能代市で約400人ものエキストラやボランティアスタッフが集まり感謝の試写会とプレス向けの記者会見を行いました。
<舞台挨拶試写会/10月23日(土)@能代市文化会館>
◆上映前舞台挨拶:能代フィルムコミッション会長兼能代市長 齋藤滋宣さん、監督 萩生田宏治さん
市長:皆様にご協力いただきました『コドモのコドモ』完成を皆様と共に楽しみにしておりました。真夏の暑い日、雪の降る寒い日、多くのエキストラの皆さん、地域の皆さん、ボランティアスタッフのみなさんのご協力、私からも厚く御礼申し上げます。
おそらく、これから映し出される1コマ1コマに今日お集まりの皆様は考え深いもがあると思います。いまインターネットなどで、いろいろとこの映画が話題になっております。
どうか皆様、ご自分の目でしっかり観て、ご自分の頭でしっかり考えて下さい。
監督の人柄も皆様よくご存知のはずです。どうかこの映画を自分なりに、しっかりと解釈して頂きたいと思います。
監督:今日はお忙しい中、試写会に足を運んで頂き、誠にありがとうございます。
難しい題材の映画ではございますが、同時にとてもやりがいのある映画でもあり、全力を尽くして完成させ、この能代に戻ってまいりました。
この映画のコドモたちの表情の一つ一つの中にも、この町の力が映っていると思います。今日はほんとうにありがとうございました。
◆上映終了後舞台挨拶:監督 萩生田宏治さん、主演 甘利はるなさん
司会:初めに一言お願いいたします。
監督:今日はありがとうございます。映画は僕たちスタッフの手の中だけで出来上がるのではなく、映画は観て頂いて初めて完成すると思っています。
今日、ここにいらしゃって下さった、ひとりひとりの映画が皆様の中でそれぞれに出来上がったのではないかと思いますし、またそうあってほしいと思います。
司会:ロケ地・能代の印象に残った場所やエピソードなどはありますか?
甘利はるなさん:冬はすごく寒くてビックリしました。ご飯がとても美味しいし、町の人たちは皆さん優しかったです。
<記者会見/10月23日(土)@能代市文化会館 会議室>
登壇者:能代フィルムコミッション会長兼能代市長 齋藤滋宣さん、能代フィルムコミッション幹事長 大友英治さん、監督 萩生田宏治さん、主演 甘利はるなさん、プロデューサー 根岸洋之さん
:初めに一言お願いします。
市長:みなさまご存知の通り、話題作でございますので、今回の試写会はいろんな意味で待っていたと思います。本日、多くの方に観て頂けてありがたいです。
甘利はるなさん:さっき市長さんから「お帰りなさい」という言葉を頂いて、うれしかったです。第二の故郷に帰ってきたみたいです。
:根岸プロデューサーにお聞きしますが、本作を製作しようとなぜ思ったのか?
根岸:さそうあきらさんの原作を読んで、設定は現実的には、ありえないお話だと思ったのですが、映画は現実的なフィクションで、むしろありえない事を積極的に映画にするべきだと思いました。映画の中でコドモがコドモを産むというのは一種の奇跡だと思うのですが、奇跡を描きたいと思いました。
:監督の作品に込めた想いは?
監督:コドモがコドモを産むという奇跡と、それを取り巻くコドモたちの力強さを積極的に描いていきたいなと。普段の生活の中では、目に見えない力強さなのかもしれませんが、このような場面になったときに、コドモたちは自分の中にある力を思い切って出すのではないかと、またそう信じたいという気持ちもあって、この映画に取り組みました。
:小学生の妊娠、出産という題材を聞いたときは、どう思われましたか?
幹事長:初めに内容を聞いた時は、たいへん迷いました。ただフィルムコミッションはどのような映画にも協力するべきであり、また映画の題材だけで否定するのであれば、それは文化そのものを否定することになると。
ありえないという題材のものを作る、実際にはないものを膨らませ、ある意味では嘘を描くのが映画。そして、本作がそうであるように、そこに置かれたコドモたちがどのように向かっていくのか、コドモたちの演技を通して、素晴らしい事柄を描くのが映画。来て頂いて、撮影して頂いて、そしてこの出来上がった作品に感謝している。