東京FMホールにて、本前人未到の<オリンピック3連覇を成し遂げた、柔道家の野村忠宏選手をお迎えして映画『イントゥ・ザ・ワイルド』(9/6より全国ロードショー)公開記念”不屈のハート大集合”と銘打ったイベントを行いました。

大学を優秀な成績で卒業した後に全てを捨ててアラスカの奥地に一人分け入り、”自分を信じて強く生きる” 『イントゥ・ザ・ワイルド』の主人公クリスの姿は、まさに北京オリンピック一色に沸いたこの夏、不屈の闘志で日本中を熱くしてくれたメダリストたちの姿に重なります! 前人未踏のオリンピック三大会連続金メダルの偉業を遂げた野村選手ですが、”アトランタで金を取った後は、恐怖心やプライドなどが邪魔をして、純粋に自分が信じる道を進むことが困難だった時期があった”とのこと。”そのことを考えると、主人公クリスのまっすぐな生き方、自分が信じた道を突き進むスタイルは、羨ましく思えた。そして北京オリンピックに出場できなかったという屈辱を乗り越え、今後の自分の柔道人生について、自分もこうあらねばならぬ”と、この映画を観てその思いをより強くしたそうです。以下が野村忠宏さんの発言となります。

■野村忠宏選手コメント
「この映画は単なる娯楽映画ではなかったので、自分がどういう風に生きるか、どう柔道と接していくかを考えさせられて、観て良かったと思います。(主人公クリスのように)本当の幸せ、自由を求めて旅をするのはすごいと思います。その姿にアトランタオリンピックで金をとった若い時の自分、まわりの言うことに惑わされず、がむしゃらにやっていた頃の自分を思い出しました。若いクリスが80歳を超えたおじいさんに発破をかけたりしていて、いろんな意味で二人のやりとりに感動してしまいました。」

今回のオリンピックで思い出したこと。
「北島康介選手も泣くキャラじゃないのに、泣いていましたが、2度目にメダルに挑戦するときはいろんなものを背負っている重たい金メダルなんです。僕もオリンピックのあとは何をしたら良いか判らなくなって、アメリカに行きました。自分のことを2連覇した野村だと知らない人たちの仲で過ごして、やっぱり俺には柔道しかないと気づいて、自分の気持ちを再確認しましたね」

最後に・・・。
「自分の行く道ややっていることに迷っている人にぜひ観てほしい映画です。僕もいまひざの怪我を治しながら正直なまっすぐな道を探しています。だからまだ答えを求めないでほしい・・・」とメッセージを送りました。