初恋を実らせた二人の、離婚から始まる≪自分リセット・ムービー≫!
映画『同窓会』の初日舞台挨拶が16日(土)にシネマート新宿にて行われ、サタケミキオ監督(=宅間孝行)、永作博美、鈴木砂羽、MCとして兵藤ゆきが登壇した。

兵藤:宅ちゃん(宅間)!宅ちゃんが作ったこの映画なんですが、色んな意味でパニックパニック、笑わせて泣かす作品が多いのですが、この映画を作ったキッカケといいますか、どこからインスピレーションを得たのですかね?

監督:一番最初は、同窓会をテーマとした脚本を書いてくれって話があって、書いてから色んな事が後付けで決まってきたんですよ、監督やらないか?とか。製作会社から、映画のオリジナルで一本作ってくれって事で。で、それが2005年の夏だったと思うんですけど、ちょうど舞台中だったので、終わってからやろうと思っていたんですけど、テレビドラマ「花より男子」が急に立ち上がっちゃって、脚本を頼まれて引き受けてしまったので、ほったらかしになっちゃったんですね。そうしたら、すごい怒られちゃって。書いてくれるって言ったのにいつになったら書いてくれるんだってなって。年末年始もバタバタしているので、それが済んだら書きますって言ってずっと逃げてたんですよ(笑)。でも逃げられなくなって、年頭くらいに本当に書いてくれないと困ると言われたので書き始めて一週間で書き上げたんです、実は。

兵藤:みなさん(お客さん)は分かってらっしゃるとは思うのですけど、この映画は純愛を成就してっていう・・・

永作:そうですねぇ。最近珍しく素直にやらせていただいた役で、安心してできました。

兵藤:色んな意味で最近ちょっと、小悪魔というかね。私は小さい時から博美ちゃんを知っているので、大人になったわねぇというか。

永作:大人になりました。最近は濃いというか企んでる女的な役が多くてですね、それはそれで素直にやりたいなと思いながらも、今回は清々しく演じさせてもらえました。

兵藤:どっちが近いんですか?企んでる女と雪みたいな女性とでは?

永作:企んでるって役をやってても疲れるからしたくないって思いますね。だから雪みたいに「しょうがないや、こんな事あったけど次、頑張ろう」ってのが、生きていて気持ちいいなって思いますね。

兵藤:初めての映画監督という事ですけれども、撮影中に困った事とかはありましたか?大変だったなぁとか。

監督:大変でした。映画監督をやるという事で気負った部分が多くて、プレッシャーもあり、何をどうしていいのか分からず大変な思いをしました。で、「大変なんだぁ」って永作さんに言ったりしてました。

永作:「うんうん、分かる」って感じで(笑)。私もあまり監督に余計な事を言うのもって感じでしたし、聞いて流す方がいいのかな〜って(笑)。大変は大変で仕方ないし、どうしようもないですもんね。だから、私は私で自分が書いている(雑誌の)原稿を添削してもらったりしてました。

兵藤:それでは最後に皆さんに一言お願いします。

永作:本当に大人の映画なのに、久々に清々しい気持ちになれる映画なので、たくさんの人に観てもらいたいと思っています。個人的には久々にゆき姐が見れて良かったです。本当にそのまんまなのでビックリしました。それは人に言ってもいいと思うので、良かったよ〜って広めて下さるようお願いしたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

監督:逆にゆき姐はどうだったんですかね、映画に出てみて。

兵藤:何が嬉しかったってねぇ、「勇気を出して初めての告白」をまたやれるとは思ってなかったので、それが嬉しかったし、二泊三日で撮影していたんですけど、最初オファーをもらった時は、宅間孝行って人物を知らなくて、それで東京セレソンデラックスの舞台「歌姫」を観にいって号泣してしまったんですよ。それで、この人は上手いところを突いてくるな〜と。これからの映画界を盛り上げていって欲しいなと思っています。

監督:クチコミよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

鈴木:この映画を観て同窓会をやりたくなりました。これをきっかけに同窓会ブームが来たらいいなと思います。是非、映画を観て『同窓会』を広めて下さい。ありがとうございました。